「翻弄」ゆらぎ141『ムギョル』 | jks & …muuminのブログ

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チャン・グンソクうなぎ

妄想の小部屋。少々腐入りです。

苦手な方はスルーしていただきますよう

ご注意ください。

ご訪問してくださるみなさまに心から感謝とお礼を申し上げます。



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Byond the time

『時を超えて』ムギョル 其の11

。。。。。。。。。。



It is continution

続きをどうぞ・・・








深い想いの底から目醒めたようなムギョルの眼が、チョインを
射る。その眼を外して、チョインは自分の胸の辺りを見つめた。

いつの間に服を脱いだのだろう。
俺とムギョルは、裸で抱き合っていた。


ここは?・・・俺は?・・・何をしてる?・・・
ムギョルと寝たのか?・・・


見れば、ムギョルに腕枕をして、右腕で裸のムギョルを抱いて
いる。栗色の艶のある髪が額にそよいで、耳から頬にかけて、
赤みの射した乳白色の顔は、柔らかな栗色の髪に映えて綺麗
だ。


だが、赤い唇は尖り加減に結ばれていた。

伏し目にした眼と反り気味の鼻に、ふと、淡い寂寥が生まれて、
それは、チョインの胸の中に、沁み徹るように入ってくる。


ムギョルは救いを求めるように、チョインを見た。



「・・・ぼく・・・頭が、痛い」


「・・・少し、眠った方が良い」


ムギョルはギュッと目を瞑り、体を丸めた。


「・・・眠れるか?」


すると、ムギョルは「ううん」とかぶりを振ってから、覗き込む
ようにして、俺に目線を合わせてきた。ちょっと、ドキッとする。



「チョイン先生・・・」


俺を呼ぶ、ムギョルの声に甘えが滲んでる。戸惑ってる心の中
まで覗かれないように、逆に真っ直ぐ見返した。



その時、薔薇にも、バニラにも似た、甘やかな匂いを嗅いで、
再びドキッとする。俺は、ムギョルを抱きしめてる腕を解いた。



「・・・眠るまで、傍に居る」


俺がそう言うと、安心したのか、ムギョルは大きな眼を細めて
チョインの胸に顔を埋めた。

しばらすると、ピュー!スー!・・・ピー!・・・と、規則正しい鼻鼾が
聴こえてくる。


ムギョルの寝顔は幼い子供のようだ。

頬に掛かる栗色の髪を、指で梳き上げてやる。
少し開いた唇から覗く、ピンク色の舌が色っぽい。


ムギョルの寝顔に見惚れていると、閉じた瞼がピクピクと痙攣し
始めて、黒目がキョロキョロと動き出した。


レム催眠か・・・

ムギョルはどんな夢を見ているのだろう・・・



ぼんやりとムギョルの美しい寝顔を見ていると、背後に人の
気配を感じる。ハッとして振り向くと、そこに居たのはムギョル
にそっくりな青年だった。


「どこから入って来た?」


一瞬、きょとんとした顔がムギョルに見える。


「ここは・・・」


キョロキョロと辺りを見回す顔は、大人びているが、それで
いて、少年の匂いの抜けない、何処か雅ない動きをしてる。



「多分・・・ムギョルの・・・中から出て来たんだ、と・・・」


何を馬鹿なことを・・・


「君は?」



「はじめまして。チョイン先生ですよね?ぼくはソギです。あの
・・・取り敢えず、服を着ていただけますか?・・・」



真顔でソギに言われ、羞恥心で頬が赤くなる。
ソギは、静かに背中を向けた。

急いで服を着る。



それにしても・・・

初めて会ったのに、どうして俺を知っているんだろう?・・・





。。。。。。。。。。





突然、裸で抱き合う二人が、目に飛び込んできた。
ぼくが演じたムギョルが、そこに居る。

振り向いた男性は、ジソブさんだ。


これって・・・何?・・・


ぼくの憧れの俳優ジソブさんが、ムギョルを優しく抱いている。


特別病棟の一室らしい部屋を見て、ドラマ、カインとアベルを
思い出した。カインとアベルのカイン役のジソブさんが、今、目
の前に居る。


服を着たチョイン医師は、ぼくに説明を求めた。


最初に、ぼくは俳優だと説明する。

イベントの打ち合わせが終わって、トイレに入り、鏡を見た辺
りから、記憶が無いと話す。この季節になると、弘大のBAR
にドラマの共演者と訪ねることが有る、とも話した。

でも、どうして今、ぼくがここに居るのか、解らない。


「チョイン先生、電話をお借りできますか?・・・ぼく・・・の
マネージャーに連絡をしたいのですが・・・」



チョイン先生は、一瞬、怪訝な顔をしたが、ポケットを探り携帯
を貸してくれた。


ぼくが携帯に触れると、画面がぼく仕様に変化する。
呆気に取られながら、ビョンゴンマネージャーの番号をプッシュした。


呼出し音1回でビョンゴヒョンが電話口に出る。



「ソ、ソ、ソギ!・・・ソギか?・・・ソギ!・・・」

もう、涙声になってる。


「うん。ぼくだよ。ビョンゴヒョン、どうなってるの?・・・ムギョルが
チョイン先生が、目の前にいるんだ。ぼく・・・説明できなくて・・・
電話を借りたんだ。今、どこに居るの?・・・ビョンゴヒョン!ぼく
を迎えに来て!・・・」


チョイン先生が此処は梨泰院の研究所だと教えてくれる。


「梨泰院か?・・・今から行くから、消えるな、ソギ!・・・みんなで
迎えに行く。」


ぼくは、チョイン先生に、昔ドラマで、ムギョルを演じたのだ
と話した。自由で音楽以外興味の無い生活をしてるムギョ
ルに憧れを抱いたことも打ち明けた。


なぜだろう・・・

どうしたというのだろう・・・



ぼくは・・・

ムギョルの話をしながら、泣いていた。











to be continued




今日もお付き合いいただいてありがとうございました。
いつもいいね!やペタ、コメントをありがとうございます。


追加♡来ましたね!


武蔵野の森、大阪城ホール両日エントリーしました。
ムギョルなソギに会えますように♡
テギョンなソギにも会いたいなぁ!と思っています♡



お会いできるみなさま、今から楽しみにしています♡




あんにょ~ん♡