「翻弄」ゆらぎ135『ムギョル』 | jks & …muuminのブログ

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チャン・グンソクうなぎ

妄想の小部屋。少々腐入りです。

苦手な方はスルーしていただきますよう

ご注意ください。

ご訪問してくださるみなさまに心から感謝とお礼を申し上げます。


。。。。。。。。。。

Byond the time

『時を超えて』ムギョル 其の5

。。。。。。。。。。



It is continution


続きをどうぞ・・・






男の車に乗り込む時、楽譜ファイルを落としてしまった。
あっ!と気付いた時には、車は走り出していた。


「悪いな」


男はそう言うと、後部座席に座って外を見ていたぼくの首元
に、チクッ!と、何か、針のようなものを刺した。


何か、薬?・・・打たれた?・・・

アッ!・・・楽譜・・・ファ・・・イ・・・ル・・・が・・・

ぼくが・・・徹夜で作った・・・曲・・・


視界がかすみ、窓に付けていた掌から力が抜けていく。
意識までが、朦朧としてきた。



どうやって、ぼくの居るところにきたんだろう・・・




ムギョルは、動悸のする胸の中で、思い、瞼が深く二重にな
ったような、潤んだ眼を、一瞬、男に据えた。その眼は、熱の
ある子どものような眼差しだった。

愛する人に溺愛されている、女性や少年の眼にしかない、無
限の自信をひそめて、どこか、無感動に見えるムギョルの眸
に、男は魅惑された。



「急げ」

エンジン音を立てて、男の黒い車は街を走り去る。





。。。。。。。。。。




ムギョルー!!・・・


「ビョンゴンさん!」


目の前を走り去る、車のナンバーを記憶した。



ムギョルが車に乗り込む時、一瞬、俺の名前を呼んだような・・・
車の後部座席はスモークガラスで中が見えない。

クラクションを鳴らして、車は走り去った。


信号が変わり、歩道へ走ると、ムギョルが大事そうに抱えて
いた楽譜ファイルが道路の端に落ちている。すぐに拾い上げ
て確かめた。間違いない。濡れて、少し汚れたファイルをハン
カチで丁寧に拭いて、小脇に抱える。

そのまま、急いで携帯を取り出して、メリに電話した。
呼出し音を10回以上鳴らしたが、メリは出ない。


メリを諦めて、ジョンインに電話を掛ける。
ジョンインは一回の呼び出し音で、電話に出た。

ジョンインにムギョルが連れ去られたと告げる。

記憶していた車のナンバーを伝えると、意外な答えが返って
きた。


「それは、偽造ナンバーだ」


メリは?と訊かれ、電話に出ないことを伝えると、弘大のシャ
ッターハウスで待つように言われる。

ふと、どうして、すぐに偽造ナンバーだと解ったのか、と思う。

とりあえず、ジョンインに言われた通りにシャッターハウスを目
指した。駐車場に車が無い。入口のドアの電気が消えている。
部屋に続く階段も暗い。俺は壁にあるスイッチを手探った。


明るくなった部屋に人気は無く、メリのコートも消えている。
ざっと見渡して、なにか手掛かりになるものは無いか探して
いると、外から車のエンジン音が聞こえてきた。


「ビョンゴンさん!乗って」

ジョンインだ。階段を駆け上がった。


「・・・失礼します」

俺がシートに座るなり、ジョンインはサイドブレーキを解除
した。慌ててドアを閉めると、即座に車を発進させる。


「あの、どこへ行くんですか・・・」

ジョンインは真っ直ぐ前を向いたまま答えた。


「脅迫状が来たんだ。取引場所はソウルの北、聖水洞の
倉庫だ」


「えっ!?・・・」


さっと額が冷たくなり、心臓が一度、弾けるほど大きく、ド
クン!と、大きく鳴った。


「自分が狙われてるなんて、ムギョルは知らないんだ。俺
とメリが恐れていたことが現実になってしまった。ムギョ
ルは・・・自分の価値を知らない・・・から・・・」


それきり、ジョンインは黙って運転を続けている。


ムギョルは無事なのだろうか・・・



俺は、ジョンインの言う、ムギョルの価値について思いを巡
らせた。が、答えは見付からない。無言の車内が息苦しくな
り、俺は、おもわず深いため息を吐いた。




。。。。。。。。。。




「ウゥ~ン・・・う~っ!・・・」


眼が覚めると、偏頭痛のような痛みと、怠さに襲われた。体
が自由に動かせない。ゆっくりと首を巡らせてみる。ここが
どこなのか、見極めようとした。遠くに明りが見える、がらん
とした空間の片隅に、木箱が並んでいる。倉庫のようだ。


よろよろと起き上がり、ベッドから離れると、軽い眩暈が起
きて、思わず、傍の柱に抱き付いた。天井まで伸びてる柱
の先に赤い電球が光っている。


その電球が消えると、冷気に加えて、暗闇の重さまでが身
に沁みた。

近くにコートは見当たらないが、テロンとしたTシャツに、
チェック柄のシャツは着ている。ブーツを履くと、少し安心
した。


あの楽譜のコピーは弘大の部屋に置いてある。急いで戻っ
て、今夜中に、届けなければ・・・


此処がどこか解らないが、とにかく早く、逃げ出そう・・・


ドアへ向かって歩き出すと、いきなり後ろのドアが開いて、
あの男が入って来た。


「お目覚めかな」



男の歩き方は優雅だが、歩幅が広い所為か、思ったより早
く近づいて来る。

ぼくは急いで、ドアを出た。


あの男が追ってくる。やだ!・・・捕まったら・・・



よろよろ歩くぼくより先に、男がドアを潜り抜けた。

ドアの蔭の壁にぼくを押し付けるようにして、両手を壁に付
き、唇を近づけてくる。


ぼくは、首を右に左に振って、男の唇から逃れようとした。
男は緩いカーブを描いて、ぼくの唇を追ってくる。

男の唇から逃げきれない・・・


唇は重なり、噛み合った唇はすぐに離れた。



嫌だ!・・・嫌だ!・・・こんな・・・

この男は、ぼくをどうするんだろう・・・




男の目に、目を据えて、ぼくは思いっきり睨んだ。



ビョンゴンさん!・・・

ジョンイン!・・・


ぼくは・・・



ビョンゴンさんの思いやり深い眼差しを、ジョンインの優し
いkissを思い出した・・・









to be continued





今日もお付き合いいただいてありがとうございました。
いつもいいね!やペタ、コメントをありがとうございます。



ミュージックフェア♡


ドキドキしながら待っていました♡


オープニングでしっとりと歌い上げた[I love you]
丁寧に歌っていて…聞き惚れました♡

きっと、見えないところで、すっごく努力していたんだろうな!!

ソギだけ2曲歌ったんですね。
汗びっしょりで歌うソギに、胸が熱くなりました♡


For you~ぼくが頑張れる理由~も
ハレバレ気分~♡で、元気になりました…♪


さてさて・・・


CRISHOW Ⅳ ~Voyage~

横浜2日目、大阪初日に参戦します。



会ってくださるみなさま、よろしくお願いします♡



今月は防災訓練もあるし~横浜もあるし~
風邪引かないようにしなくちゃ!(笑)



みなさまもご自愛なさってくださいね~♡

良い週末を~♡





あんにょ~ん♡