陸の動物に何故大腸が増設されたのか。
その理由は単純であり、切実なほど必要だったからだ。
現在のように、うんこ溜めて一喜一憂する為ではない。
生物が誕生した海の生き物には大腸がなく、小腸から直接排出している。
大腸の歴史は動物が海から陸に上がってから始まった。
大腸は小腸よりも太く頑丈で、小腸の水道ホースと比べて短い消防ホースのようなものだが、小腸に比べてはるかに病不調になりやすい。
大腸は何故増設されたのか、何故小腸よりも不調に陥りやすいのか。
陸で生きるには絶対に必要と判断されたからであり、不調の理由は役割と仕組みが人間には理解出来ず間違えたからだ。
医学でも関心は薄く、薬学でも重要視されていない。
内科医と薬剤師の証言も得たが、小腸に比べれば大腸の知識は耳の垢程度。
歴史のある小腸の目的は食べ物からのエネルギー吸収だが、増設された大腸の目的はエネルギーの培養だ。
リサイクルなどと生優しいものではなく、必要な電気エネルギーの主力となるほど凄まじい進化を遂げようとしている。
生命体が、体内に休止することのない発電所を築こうとしている。
大腸があるから脂肪・肝臓のバッテリーを使わず活動が出来るようになった。
人間は食べずに1か月以上生きられるが、クマなどの冬眠する動物は数か月生きられる。
小腸の目的は「栄養分の吸収」、大腸の目的は主に「水分の吸収」としたから思考が行き詰まるのだ。
胃もなく栄養など吸収せず生きる動物は周囲にいくらでも存在する。
彼らがどのようにして生を繋ぐのか。
馬は消化もせず栄養分をすべて捨て去り、驚異的な馬力を生み出している。
それらを探究せず「謎」
にしてしまう学問、方向を間違えているとは思わないかな。
水中では皮膚から電気エネルギーが無理なく得られるが、伝導率の悪い陸ではそうは行かない。
陸では食べることがエネルギー摂取の中心に移行したが電力不足は補えず、恐竜のように身動き出来ないほど体は巨大化するばかり。
大腸の増設は生命の上陸当初から始まったが、今も増設は続き、身体機能はコンパクト化に向かっている。
半導体の進化のようなものだな。
脳は判断して筋肉を動かす為にあり、筋肉の動きが進化するほど脳も発達する。
脳が発達するほど膨大な電力を要し、食べ物だけでは無理が生じる。
消化に膨大な電気エネルギーを使うから、食べた直後は電力不足で眠くなる。
電力不足を補う臓器が大腸であり、水と有機物を溜め込み嫌気性微生物を大量増殖させる。
つまり、無から有を桁違いに生み出す器官が大腸であり、動物達が陸に持ち込んだ海であり、「水力発電所」とも言える。
食べる事である捕食は単純な狩猟採取に当たり、大腸の進化は農業・酪農畜産に該当する。
大腸の台頭は「人類史」を見ているようだな。
自らの体内で生命エネルギーを培養する。
大半の動物が意志を引き継ぎながら一斉にそれをやったのだから神業だな。
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