協生農法における森とは | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

協生農法とは混生密生の森を築き、そこから得られる生命エネルギーによって日々多種収穫・直販する農法であり、理想的な森を維持管理することでそれが可能になる。

 

つまり、協生農法の時間の使い方が他の農法とまったく異なり、大半は収穫、他の作業は「ついで」だ。

 

ついでには、種まきや苗植え、草の管理、樹木の管理・剪定がある。

樹木の管理・剪定の目的は明確だが、農業としないなら種蒔きや苗植えと同様に好きにして構わない。

 

業とするなら植樹の目的を理解、理想的な状態の維持が必要になる。

 

果樹や多目的の樹木を配置する目的は、協生農法では明確。

それらの農産物が主目的ではなく、野菜類の周年間引きに不可欠だからだ。

周年間引き収穫販売によって協生農法は成り立つ

 

間引き出来ない果樹や実野菜、白菜やキャベツなどの大型野菜は、驚異的な生産量の対象外になる。穀物類も同様。

家庭菜園は問題ないが、業として扱うかどうかは個々の判断であり生産農園の広さにもよる。

多種農産物の販売には、効率が悪くともあったほうが客は喜ぶ。

 

果樹や有用樹木を混生配置する理由は、ブログ開始当初から記している。

 

1,適度な木陰作りと表土の感想を防ぐ。

2,鳥や虫を集めて糞を落とさせる。

3,果実などの収穫 

 

実をならせる為の剪定ではなく適度な木陰が優先。

高さは2mくらいまでが理想、横に枝は大きく伸ばさない。

果樹園ではなくあくまで「畑」。果実は産物の一部。

常緑果樹、落葉果樹、常緑低木、落葉低木と考えて配置。

 

この樹木配置もそうだが、目的ははっきりしている。

放置すれば大地は必ず森になるのだから原生林に近づき、生物多様性は減少する

太陽光は遮断され、野菜の間引き中心の協生農法は困難になる。

 

それが自然界の道理だが、巨木が密生する原生林は多種生命にとっても人間にとっても理想的な森とは言えない

多種生命が集まるのは、木々に花が咲き乱れ、多様な実を付け、地面にも多様な花が咲き乱れ種を飛ばす草原。

 

地表と空中において理想的な環境を維持し続けるのが協生農法の基本であり、放置することではない。

家庭菜園として生産性を求めなければ、大木・原生林にしようが、草原を短調にしようが構わないが、量産出来ないのだから農法とは言い難い

自然栽培、放任栽培と見られても仕方ないだろう。

場所によっては周囲の農家から苦情も来る。

 

一般的な森や原生林の生態系・環境保護が農法の目的ではなく、人知をもって多くの生き物が生きて行ける森を築き、その維持管理を続けながら業を営むのが協生農法だ。

 

慣行農法は動物を排除する人間の為だけの農地、自然農は慣行農法よりは大らかだが、目的はやはり人間中心の野菜であり、虫や鳥を大歓迎するわけではない

 

協生農法にとって虫や鳥は重要なスタッフでもあり、食べ物を分け与えるのは当然、果実も食べさせ、昆虫の為に野菜はすべて収穫せず花も咲かせる。

それが最も理解し難い理論と理念だろう。

理念とは感謝であり分かち合うことだ。

 

多種昆虫や鳥類や微生物、混生密生で森を築く目的は彼らの生命エネルギーを持続して得るのが目的であり、それによって周年大量収穫が可能になる。

快適で食べ物が豊富で長期滞在していただく為の生態系だな。

真冬も農園の土中で暮らしていただきたい。

 

平野を独占、山も山頂まで独占、地球を破壊し続けた人類が唯一地球に恩返し出来るのが協生農法ではなかろうか。

 

地球にも出来ない桃源郷とも言える理想的な森・・

地球はそれを望み、人類に託している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

葉っぱどっさり食べてくりぃ~ッククラッカー

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