人物回想 時の人 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

       くちなしの花

 

野人ブログの数多いテーマの中に「人物回想」がある。

個人的と言うより職業柄交流があった人の方が多い。

 

個人的には幼馴染の伊勢正三はじめ2人、他は全て職業柄だ。

24歳で世界のヤマハを築き上げた川上源一当時社長の特務員となり、ヤマハ関連ゲストの音楽関係者、財界、芸能界、皇室関係者などの遊び相手、ボディーガードの傍ら、調査ダイバー、船長、マリーナ運営、マリンスポーツ講師など海洋業務を務めて来た。

 

中島みゆきさん、世良公則さん、劇団四季の浅利慶太さん、俳優の竹脇無我さん、堀ちえみさん、オール阪神さんなど、日清製粉社長、積水ハウス社長、皇室では三笠宮殿下夫妻、スウェーデンのシルビア王妃。

遊び相手だからその多くは食事も含めて相当長い時間を共に過ごした。

 

その中に、わざわざ野人を訪ねて来た「時の人」が二人いる。

裁判絡みで日本中がその名を知ることとなった時の人が公判中に野人を訪ねて来た。 しかも2人。

 

1人は戸塚宏さんでヨットスクール事件の時の人。

もう一人は嶋田賢三郎さん、カネボウ粉飾決算で常務だった。

戸塚さんはヤマハマリーナ・支配人の時、嶋田さんはマリンビレッジへ。

 

最も印象に残っているのはカネボウの嶋田さん。

穏やかで頭脳は聡明、人間に対する独特の深い優しさを持っていた。

事件に巻き込まれなければ社員の期待通りカネボウの次期社長。

 

何時間も話したが、協生理論・農法をブログで公開する前のことだ。

野人の事業を手伝ってもらうつもりでいたが、本人もそうだったろう。

 

裁判では嶋田さん一人無罪になり、その数年後に亡くなったが、その時の心境も記事にしている。

 

多くの人が寿命を全う出来ず病で生を終える。

そのようなことにならない世の中にしたい。