毎年のように水難事故が相次ぐ季節になった。
常識となっている水難防止対策、深く考えた事はあるだろうか。
世界中で毎年大勢の人が海や川で命を落としている。
この水難事故対策に関する情報は世界で共有され、誰もそれを疑うことはなく大きな修正もない。
溺れる理由、溺れない理由・・と言っても野人の戯言に聞こえ、そんな当たり前の事知ってると言うだろう。
真面目に耳を傾け、実践して水難から遠ざかったカナヅチはこれまでに読者数十名しかいない。
無償でやって見せ、教えるから先生方・関係者をプールに集めなさい・・と、知人の市長や学校関係者にも呼びかけたのだが、誰もやらなかった。
マリンビレッジには海上保安庁関係者もよく訪れる。
「人が溺れることはほとんどない、カナヅチは30分で克服出来る」と・・彼らにも話して聞かせたが、返事は何時も同じ。
「到底 信じられません」 だった。
水難防止の為に水泳教室に通い続け、救助法は棒やロープやペットボトル。
消防署の救命士の話では、川で溺れた人を助けるには足で浅瀬へ押し上げることが一番という。
確かにそうだな、失敗して抱き疲れたら身動きが取れず共に溺れてしまう。
20代で3日かけて日赤の水難救助員の資格をとったが、あのような忍者もどきの水中格闘技は誰にでも出来るものではなく、常人では危険極まりない。
水難防止策は心構え中心、救助法は早期連絡と道具を使うのが安全策。
果たして本当にそうだろうか。
人は泳げなければ溺れるのだろうか
泳げなければ溺れるのが当たり前で、泳げても、力尽きた場合、足の痙攣など体にアクシデントがあれば溺れる・・そのように思っているのではないかな。
決してそのようなことはない。
泳げなくとも溺れることはないし、両足が引きつろうが溺れない。
野生動物は泳いだことがなくとも初めての水で上手に泳ぐ。
人間と彼らの動きを比較すれば、溺れる理由も溺れない理由もよくわかる。 物理で順に考えれば良い。
救助を生業とする人の言葉は・・
溺れている人は大声で救助を求めることが出来ない。
溺れて救助を必要とする人は、口が水面に出る、水面下に沈む、を繰り返し、苦しくてそれどころではない。
これが他の動物と人間の大きな違いだ。
体の構造から、他の動物は泳いだことがなくとも鼻と口を水から出し続けることが出来るから溺れない。
人間と違って口吻が突き出て首が柔らかく、体全体が水没することなどない。 初めての経験でも手足を動かせば進む。
象やカバやヌーの親子連れがよい例だろう。
口吻が突き出ず扁平で、首も硬く直立二本足歩行の人間はそれが出来ず、立った姿勢で出し続けるには水から這い上がり頭全部を出す腕力と技術が必要。 立ち泳ぎだな・・
腕力が尽きれば必ず鼻と口は水没、呼吸が困難になる。
動物も人間も水に対する比重はほぼ同じ。
水に沈む体の比率も水から出る比率も同じなのだ。
空洞になる肺が浮力になり、その分だけが水上に出る。
肺呼吸の哺乳類は体全体が水面下に沈んでも鼻と口は楽々水上に出せるが、直立の人間は首が曲がらず頭部半分程度しか出せない。
下向きは当然、直立しても力なしで出すことは不可能。
浮力の中心の肺は上半身にあるから、前に進まなくなれば、どうしても釣り具の「浮き」のように体が立ってしまう。 肺に完全に水が入れば浮力を失い当然沈むが、空気が残っていればかろうじて浮いている。
裏返して背面になれば鼻と口は楽々水上に出せる。
その理想形を維持するのも簡単で数分あれば十分。
手足を動かす必要がないからたいした技術も入らない。
それが野人のすいみん愚お特訓だが、お特訓と言うほどのものでもないな。
浮くにせよ泳ぐにせよ、足の力は必要なく、痙攣を起こしても痛いこと以外問題はない。
野人は水泳選手時代も今も準備運動などはしない。
浮いたら、好きなように手で漕げば進むのだから、他にやる事がない。
泳ぎながら歌うのはお野人くらいしかいないが・・
水上で寝て休んでいれば痙攣も体調不良も治まる。
体力はまったく使わないのだから、体温が続く限り何時間でも浮いていられる。マイペースの遠泳は疲れない。
出来ればその瞬間からカナヅチも指導員になれる。
そうなれば世界中にあっという間に広まり、溺れる人は激減するはずだ。浮くことがわかれば恐怖心も消える。
風呂場で乳児・幼児を浮かせてみるとよい。
体軸を真っすぐにして後頭部を沈めアゴを突き出す。
アゴを引けば、背や腰を曲げれば、鼻は必ず沈む。
浮き方を教えればその子の将来の為になるはず。
家庭でも幼稚園でも小学校でも簡単にやれる。
言っていることは新発見理論と言うものでもない。
溺死のニュースが流れるたびに胸が痛む。
たった30分の自力練習で死なずに済むはずなのだ.
積極的な波及活動を好まないお野人・・
この道理だけは努力して広めようとしたが駄目だった。
「なるほどそうか~ 簡単に浮けるんだ」と、最初から理解・納得して実践した人も、1人もいない。
1人でも多く命を救えれば・・と、こうして毎年書き続けているが、当人の判断に委ねるしかない。
世界中に水泳選手・指導員、水難救助員、救命士などの関係者など大勢いて何故気付かないのか・・
ある程度泳げる人なら誰でもすぐに出来るのだから。
知っているかどうかで命運に天地程の差が出てしまう。
浮き身で19時間漂流
http://ameblo.jp/muu8/entry-11901840488.html
すいみん愚お特訓 希望者へ
http://ameblo.jp/muu8/entry-12191539488.html
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