養殖のマダイにイワシばかり食べさせるとイワシの味になる。
友人の寿司屋も同じことを言って天燃マダイしか使わなかった。
うなぎにイワシばかり食べさせるとやはりイワシの味になる。
クエもシマアジも同じで、イワシに近い異様な味になり、野人は吐き出してしまう。
魚の養殖技術で最も進んでいるのがうなぎであり、どんな味でも、脂の程度も自在に調整出来るようになった。
同じことが食肉や野菜や果物にも言える。
牛肉は穀物などを食べさせることで草食特有の「乳臭さ」を消し、野生にはあり得ない「霜降り肉」も作り出した。
猪を飼育、エサで育てれば豚と同じ肉質・脂質になる。
牛も豚も鳥も本来の肉質・脂質ではないのだから、食べられない人や嫌いな人が増えるのは当然、野人も最近はあの脂肪に胃がもたれるようになった。
この数十年でイチゴやトマトやメロンは極端に甘くなり、飼料同様に肥料技術も進展した。
動物は口から、植物は根から、必要なものを摂り込む。
動物はエサを選ぶが植物は選べない。
有機が分解され無機になり水に溶ければすべて吸い上げ、人が与えたものは毒であろうがすべて吸い上げる。
マダイもうなぎも養殖は毎日エサを与えることで成育期間を大幅短縮、畜産肉も養殖野菜も同じ。
これらの共通点は「肥料・エサによる短期肥大」であり、味はエサや肥料の味になる。
肥大した細胞の中に肥料分やエサの成分が取り込まれ、どれも本来の味とはかけ離れてしまう。
果物や茶などの「樹木類」は、野菜などの草類と違い、肥大は最低限に抑え、葉や果実を増やすことで肥料分を分散、一年で完全に破棄、本体には残さない。
余計な成分で極端に細胞を肥大させれば体のバランスを崩し寿命を縮めるからだ。
寿命を縮めるのは、植物だけでなく人間やペットなど動物にも当てはまる。
だからメタボは万病の元としてダイエットに励むのではないかな。
丹精込めて育てることが美徳とされているように、これらは自然界の産物とは言えず、加工食品であり技術の産物なのだ。
木の実・果樹の多くは隔年で実をつけようとするが、肥料を与えれば毎年実をつけるから果樹栽培が成り立つ。
普通の大根おろしは水分が大半だが、本来の大根は簡単におろせず水気も出ない。
ゴボウは皮を剥いて水に晒すのが普通だが、本来のゴボウは水に晒す必要はなく皮ごと生でも食べられる。
市販のラッキョウは辛いが、本来のラッキョウは辛くなく周年生で食べられる。
ニラも、スナップエンドウも生で食べて問題なく、硬さも青臭さもない。
ブロッコリーもカリフラワーもエグ味はなく生食で何の問題もない。
見た目は同じでも、これほど中身も味も違うのに、人はなぜそれに気付かないのか・・
スーパーの野菜は全国どこで買っても産地が違っても似たような味。同じ肥料を使えば同じ味になる。
無農薬・無肥料野菜はある程度流通しているが、耕さない事を掲げた野菜はほとんど流通していないのだから食べ比べる機会もない。
肥料さえやらなければ良いというものではない。
生命を育む表土を破壊すれば完全な生命力を持つ植物は生まれない。
本来の成分バランスも味も持たなければ、本来の生命エネルギーも持たない。
それらは体が必要としていないのだから、いくら食べようが役に立たず出て行くだけ。
だから常に飢え続け、食べ続け、消化で体力を消耗して疲れ果て、やがて体機能を維持出来なくなる。
お野人・・肥料が効いた甘くて立派な桃もブドウもスイカもいただけば食べるし大好き
旨いものは旨く、健康の為に食べるのではない。
他の加工食品同様に美味しく食べれば良いのだ。
野生の肉や木の実・・適当に食べているし・・な
人間と動植物のメタボ論2
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