宮川河口の美水 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

 
透明度が高いスカイブルー

すぐ前は伊勢湾

広大な砂州中洲の向こうの対岸は マリンビレッジのある大湊

 
 

むー農園と野人事務所のすぐ近くには宮川が流れ、河口までは車で3分だ。 夏はよくここで水浴びする。

宮川は日本一の清流にもなったことがあるが、この日の河口の水は特に美しかった。

 

水は太陽光でその色を変える

陽光は波長の短い紫外線から波長の長い赤外線まで束になっている。

水が綺麗な程スカイブルーに近づくのだが、黒潮本流はこの色だ。

 

一般的な外海は紺色、有機物を含むほど深緑色、黄緑色に変化する。

湾内へ行くほど黄緑は強くなり、多くの有機物を含む通常の川のよどみは深緑や黄緑が多い。

むー塩は湾口の紺色から深緑色の海水が適している。

 

宮川河口ある大湊は、昔は塩作りが盛んだった。

汽水域故に塩分濃度は薄いが「甘塩」が出来るからだ。

 

川の深みがスカイブルーに近づくほど水は綺麗で、そのような川が三重には幾つかある。

宮川はそこまでではないのだが、この日は綺麗だった。

雨が少なく泥水が入らないこともあるが、川の浄化能力もある。

 

この場所は河口でも海とも言える位置にある。

海水は数キロ先まで上り、伊勢湾の海水と川の真水が初めて出会う場所。

川底と護岸は微生物の宝庫であり、住処になる牡蠣殻も豊富。 牡蠣殻は水の浄化によく使われている。

 

ゆりかごのように、幅が最も広く浅い川を行ったり来たりすれば水は浄化される。

広大な干潟と砂州は河口から沖の海へと広がっている。

だから上流の水よりも伊勢湾の水よりも美しい。

牡蠣と同じ石灰岩を通った渓流の水がスカイブルーになるのと同じ。

 

何故、通常なら最もヘドロが蓄積する河口の水が上流より海より綺麗なのか、その理由は単純だ。

川は単なる水路ではない。

 

土壌の仕組み、川の仕組み、植物の仕組み、生命の仕組みのヒントは至る所にある。

本ではなく自然界から学び暮らしに活かせばよいのだ

 

この河口の牡蠣の味は濃厚・・養殖の比ではない。

干満があるから干潮時は筏養殖の牡蠣のようにプランクトンは十分に食べられない。

同じ大きさになるのに3年ほどかかり、その分だけ味は増してくる。

 

何より素晴らしいのはタダ音譜で簡単に拾えることだ。

自然界の観察を続ければ舞い上がる事は幾らでもある。

 
 
川のよどみが緑に見える理由
http://ameblo.jp/muu8/entry-10219563111.html

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コバルトブルーな冬の海辺
http://ameblo.jp/muu8/entry-10457598218.html

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山のサバイバル講習会  昨年1月
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  河口の牡蠣拾い
 
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