タラの木 再生の知恵 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは


むー農園のタラの木

根元の 黒い点

拡大すると・・

芽のスペア・・目


 

ムーの進化論で「無毒の海藻から有毒の植物へ」進化の理由シリーズを書き始めたが、数々の植物の知恵、苦肉の策なども少しずつ紹介する。

 

タラは多くの人が知る山菜で、王者とも呼ばれるが草ではなく木の芽だ。

幼木は1本真っすぐ伸びて棘だらけだから見分けやすい。

棘で武装して動物から身を守ろうとする植物は多いが、タラノ木の知恵はその芽にある

 

タラは草から木へと進化する途中であり、寿命はせいぜい15年で腕の太さほどだが、大半は10年以内に枯れて行く。

草と木の違いは、地上部に枯れない「幹と年輪を持つか」だが、タラはかろうじて幹を保っているが他の木のような樹芯からの年輪を持たず、中心部はキビガラのように柔らかい。

 

幹質を省エネしている代わりに成長は早く、幼木は1年で1メートルにもなる。

枝葉も省エネ、一番上にだけ葉を付ける。。

ただ強度不足ゆえに大型の鹿や猪の分厚い毛皮には棘も歯が立たず、容易く折られてしまう。

 

ここからタラの木の知恵が始まった。

何処から折られてもよいように、上から根元まで「」を用意しているのだ。

すべて葉を付ける余力はないからあくまで予備であり、通常なら芽が育つことはない。

 

タラは他の樹木と違い素早く上に伸びることに集中している。

根元から折られ、そこから新たに芽を作る力もないから事前に芽だけ用意している。

使わないにこしたことはないという意思がそこに表れている。

 

一番上の芽を人間に摘まれるとその次の芽が膨らみ、それも摘まれると3番目。それも摘まれると余力もなく多くは枯れてしまう。

タラは折られない限り予備の芽を使うことはないが、毎年のように芽のメンテナンスだけは怠らず、常に何時でも使える機能を維持し続ける。

 

偶然このようなことが出来るはずもなく、明確な意思をもって自ら築き上げた仕組みだ。

脳機能のないタラに、動物のように考え即答えが出せるはずもなく、感覚による思考スピードは遅いが確実だ。

その意識が何万年もかけてゆっくりと行動に移して行った。

 

他の植物も同様に、感心するほどの技を磨き身を守ろうと機能を変えるが人間のような失敗は見当たらない。

 


 

タラの木によく似た毒草

http://ameblo.jp/muu8/entry-10251084450.html

6月のワラビと合歓の花

http://ameblo.jp/muu8/entry-11562550457.html


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