マリンビレッジの冷凍チャンバーは満杯、猪鹿だけでなくジャーキー、薬膳ス―プ、カレーシチュー、トマトシチューに加え、牡蠣エキス、牡蠣スモークまで入れると通路も塞がり通れなくなってしまった。
一昨日から今日まで猪鹿頭骨スープ作り・・この頭がまたたまらんほど通路にたまり最も歩行妨害している。
まだ幾つか残っているが大量に頭骨スープにしてストックした。
薬膳スープは猪も鹿も植物もバランス良く使い、当初同時に作っていたが、今は猪と鹿を分けて作り、仕上げに植物もすべて合わせている。
面倒だが、猪と鹿の脂の質が極端に異なるからだ。
低温で溶けてコクを出す猪脂に対して鹿脂は高温でも凝固して舌触りが悪い上、スープを飲むたびに唇でロウのように固まり、シカリップクリームになってしまう。
猪脂は表面のスープごと脂をすくいラーメンやカレー用に、薬膳スープは脂のないコラーゲンの固まりを使う。
脂肪を取り除き植物を加えることで動物臭が緩和される。
鹿脂は氷のように硬く凝固した表面だけ取り除き、コラーゲンの固まりを薬膳スープに使う。
冷めた状態の原液はどちらもトコロテンそのもの。
鹿脂は再びヒノキと枝と生茶葉とむー塩を入れて煮詰め、固まりを真空パック、鹿ワックスとして肌に使う。
お野人もいくもたまに使っているが根気がなく、唯一根気のある日の出男が毎日頭に塗って実験中だ。
さらに工夫して、ライオンにガブリエルされないよう、乳臭さを無くし植物の修復力と香りを入れ、鹿猪の頭皮エネルギーをたっぷり注入したスーパー鹿ワックス「燃える毛根」・・作ってやらんとな。
ブラシのような剛毛が・・生えてきたりして
動物園勤務の日の出の鹿頭、常に猛獣に狙われている。
毎日世話をされる猛獣に悪気はないのだが、ほんのう出来心でガブリエル・・
常温で液体のものを油、個体を脂、合わせて油脂と呼ぶが、これは脂が溶ける温度「融点」による違いだ。
生き物の脂肪は流動状か液体でないと機能しない。
食肉は既に冷像されているから脂は固まっている。
体温が高い哺乳類ほど融点が高く、魚のように水中で暮らすほど融点が低い。
体温が高い牛の刺身は舌の温度では溶けず、体温が低いマグロのトロは舌でとろける。
しかも魚類は哺乳動物のように脂身が筋肉から分離せず筋肉組織の中に貯蔵され、噛めば流れ出る。
生の脂の旨味を味わうなら魚に限ると言うことだな。
すき焼き用に牛脂のサイコロは売っているが、豚脂のサイコロはない、これも融点の違いだ。
それに、体内で固まりやすい牛脂を食べ過ぎれば消化も当然困難。
冷めたトンカツや鳥のから揚げの脂は牛脂と違い何とか口で溶けるので美味しく味わえる。
陸の動物性では乳脂であるバターが口内で溶けやすく、鹿脂は牛より融点が高いので熱いスープを飲んだ瞬間に脂がロウのように唇にパリパリ張り付く。
面白いと思う人は体験するといいが、味は猪ほどではなく快適とも言えんな・・
猪の脂と豚の脂の違い
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鹿ステーキの奥深い魅力
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今日の朝食 猪エッグ
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