命の境界線 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

ペットは可愛い

愛情が深まり やがて家族になる

しかし 精肉は普通に食べられる


カブトムシやクワガタは貴重な昆虫

カゴには住処 エサまで提供する

しかし ハエやゴキには殺虫剤


花は綺麗

毎日世話をし 愛情を注ぎ花を咲かせる

しかし 葉野菜は開花を許さず

若き命を根こそぎ奪う


盆栽や庭木は見栄えがよい

剪定に情熱を注げば芸術

しかし 自由に生えて来た雑木は迷わず切る


野菜は大事な食べ物

水に肥料 屋根に暖房 丹精込めて育てる

しかし 他の草や 虫は生存を許されない


道端の草も 河川の土手 緑地帯の植物達も

景観を損なえば 人間にとっては迷惑

種を残す道は断たれ 動物は追われる


みな同じ仲間 命あるもの

命の境界線は何処にあるのか


人間が決める境界線は時代と共に移り変る

その気まぐれな境界線が種の絶滅を招き

保護に余計な労力を使う


境界線によって人の脳は判断を下し

境界線によって人の心は罪の意識から救われている


すべての生き物の生殺与奪は人間次第

地球上の動植物すべてが人間に翻弄される


生命誕生以来 数億年

種は誕生と絶滅を繰り返し 人間の観念とは無縁


命に境界線などあるはずもない

動物が生きるには 命を奪うしかなく

生命は生命によって支えられる


その生命の循環によって 生命は引き継がれ

自然界のバランスも保たれている

判断を誤れば 結果もそのようについてくる

虫害 鳥害 獣害 土壌破壊 海洋汚染 病気 

環境だけでなく 自らの体にも


地球も 海も 大地も 生き物も

同じ流れの中で生きている とどまることなく


その仕組みを知れば 命あるものの見方も変わり

境界線は消え去るだろう


あとは心のままに生きればよい

心に 同じ形も色もなく 

生き方もまた同じ


殺生と慈悲

http://ameblo.jp/muu8/entry-11545315502.html

狩るもの 狩られるもの

http://ameblo.jp/muu8/entry-10335908484.html