これまでの道理をまとめると・・
１、人間は海の捕食動物ではなく眼の構造も水中に対応出来ない。
２、道具が出来る中世まで家族を養える量の確保は海では不可能
３、狩猟採取、大地があれば何処でも可能な農業と違い、採取条件を満たす海岸線は限られる。
４、鮮度が保てず保存と運搬技術がなければ内陸まで波及しない。
５、史跡の分布、出土品がそれを示している。
以上の事から
魚介類は「人間の体に馴染んでいない」
遺伝子にもその食性が組み込まれていない以上
人間本来の「健康」とは さほど関係がない。
あるなら、漁村に住んで最も天然魚介を食べた人達は健康で長寿のはずだが、漁師の友人達は長生きでもなく皆と同じ病を患っている。
野菜成分同様に「足りない」からと言って補充するものではないことは確かだ。
海産物は今や重要な食料であり、世界の５人に１人は魚が主食。
美味しくてたまらない魚介類がなければ・・日本人も野人も辛い。
コンブ、鰹節、干物、塩辛など加工品を含めて、今や食文化、食卓には欠かせない食材。
嗜好品として大好物だが健康効果は期待してない。
生命は海に生まれ陸に進出した。
植物族はコケなどの地衣類から始まり、１年草多年草、樹木とパートナーである動物の力を最大限に活かして進化繁栄、樹木は地球上で最も長寿を得た。
体の複雑な構造から、消耗が激しく短命の動物も、草食、肉食から雑食と進化順応し、順応するほど知恵を得て寿命を延ばしている。
人類は自ら自負するほど進化したが、その源は知恵であり、知恵がもたらす欲が地球を私物化してしまった。
それがなければ他の生き物同様に地球と協生していたはずなのだ。
陸は住み辛く、追われて再び海へ戻った哺乳類は多い。海は地球すべての元素が含まれ生命の源。
しかし進化の頂点にいて追われることもない人類が海に戻ることはないだろう。
今や地球全域の「陸地」で暮らしているのだ。
地球上で最もエネルギー効率の良い食材を体に摂り入れ、最もバランス調整していたのが知恵を持った人類だったが、今は最も病む種になってしまった。
知の使い方を間違えれば「知の恵み」も知の災難となる。
最もエネルギーが高く体力の維持が続く食材が猪などの雑食性動物であり、最もバランスを整え保てるのが地上最初の生命である植物。
しかし、最もエネルギー効率の悪い草を主食にするなら「終日」食べ続けない限り体力気力は保てず、人間の体にそこまでの対応機能はない。
肥料と水で膨張させたサラダは・・なおサラダ
知恵の元は植物族の頂点にある樹木の果実、その中でも種であるナッツでエネルギーも高い。
これらを得た人類は海には戻れない、それは退化とも言えるからだ。
健康には肉の脂より魚の脂と言われるが逆だ。
肉は体調を保つ必需食品の頂点だが、魚貝はそうではなく、人間が作る肉の脂が自然界の脂とは違うだけだ。
食材として無理のない野生肉と木の実以外は「その他食材」であり、雑食性ゆえに体が目一杯対応、本来のエネルギーは少なく余計なものが多く、体に無理も不調も生じる。
穀物野菜中心では食後に眠くなるのも当然で、空腹信号は止まらず３食、間食の習慣が定着した。
人はその無理に苦しみ、農産物も自らの体も成分効果にこだわり、さらに無理を重ねている。
野菜の売上高に健康食品の売上高が並んだという話も皮肉な一例。
それも、森羅万象の道理より人間の道理を優先させた結果と言え、修正は人間次第。
穀物中心の現状は仕方ないが、人間の食性と食材の本質から外れているのも事実。
半世紀以上世界中で栄養学や健康学の常識を毎日実践、「健康効果自信満々」の野菜穀物で「何故」健康になれず老化や不調が進むのか、さらに植物成分を重視する健康食品やサプリや漢方薬が「何故」必要になったのか。
「何故」それでも結果が出ず、逆に悪化の一途をたどるのか・・
人間の食性を間違えただけでなく
野菜や茶など人間の言う植物が「植物」としての本質を持たないからそうなったのではないのか。
この「何故」という疑問なくして解明も修正もほど遠い。
今回は「貝塚」という切り口から入り、人間の食の本質に迫った。少しは役に立ったかな・・
生食は人間本来の食１
http://ameblo.jp/muu8/entry-10663164898.html
生食は人間本来の食２
http://ameblo.jp/muu8/entry-10663202488.html
生食は人間本来の食３
http://ameblo.jp/muu8/entry-10663452630.html
マクロビオティックの盲点５
http://ameblo.jp/muu8/entry-11139752271.html
当たり前の食べ物とは５
http://ameblo.jp/muu8/entry-11043096006.html
