心理と物理は同じものと言っても賛同する人はまずいない。
しかし、野人の思考回路の中ではまったく同じものなのだ。
協生理論では差別はしていないし「生命力」なくして「生命体」は存在しないからだ。
生き物は細胞の集合体だが必ず意識があって体を指揮、その意識構造を持っていなければ生命とは言わない。
動けない植物も意識を持ち、動植物共に個々の細胞に至るまで小さな意識を持っている。
たとえ単細胞で小さくとも、役割は違っても意識があるからそれぞれの働きが出来る。
有機物も物質だが、意識を持って生命活動出来る、あるいは活動出来た構造になっているから有機物と呼ばれる。
無機と有機の違いは、炭素含有、結合状態など定義は決まっているが、ここでは単純に生命活動出来るものと考えれば良く、一般的でわかりやすい。
有機化合物もあれば石炭や石油、堆肥などの有機の残骸も有機には違いないが既に生命は持たない。
つまり、有機も「物質」には変わりないが、無機との大きな違いはその構成分子よりも意識を持てる機能があるかどうかだ。
物理と心理、どちらも仕組みに変わりなく、読んで字の如く物理とは物質や物事の仕組みであり心理とは心の仕組みだ。
生き物の仕組みを解き明かすなら、肉体と、指揮系統でもある意識の仕組みの解明は不可欠。
物理、生物、動物植物学には意識の仕組みが欠け、心理学は自由な意識の中身ばかりで意識を構成する仕組みと指示系統の仕組みが欠けている。
つまり、どれも肝心なことが欠如している。
細胞だけ見ても生命体とは言えず、自由な心の中身に理などは存在しない。
心意学ならともかく、心理学と呼ぶなら意識の理を解き明かすべきだろう。
続く・・ 全2編
理屈と屁理屈
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