マヤ遺跡の手前で昼寝 歴史を学ぶ目的 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

10月4日の記事「ヘミングウェイの海」でも書いたが、カリブ海に突き出たメキシコ、ユカタン半島の先端にあるカンクンにしばらく滞在したことがある。


ユカタン半島と言えば世界遺産マヤ遺跡がある。

カンクンからはバスで数時間の距離にあり、友人達は皆出かけたが野人1人行かなかった。

同様にロンドンのバッキンガム宮殿の側のホテルに2泊した時も宮殿に関心はなかった。

当時、何年間も歴史読本を購読していたくらいの歴史好きで、年代や地名人名はまったく覚えられないが歴史から多くの大切な仕組みを学び、現在の野人理論に大きな影響を及ぼしている。


「温故知新」とは古きを温め新しきを知ることであり、過ちを繰り返さない為に野人は歴史を学んだ。

暗記するだけならいくら古きを知ろうが新しいものが生まれるはずもなく、過ちは繰り返されるし人類は同じ道を歩き続けている。

何故そうなったのか、その道理が理解出来なければ知識は役に立たない。

教える方は理を追って「何故そうなったのか」、学ぶ方は「何の為に学ぶのか」、最も大切な事が完全に欠けている。


過去を覚えるだけならわざわざ学校で授業時間をとらず、教科書は必要に応じて辞書のように使えば良い、それが辞書本来の目的ではないのか。

「生物」「生態系」が高度な仕組みを持つ物理であるように、歴史も「成るべくして成った」物理として捉え続けて来た野人は、さほど役に立たない「学校」とは別の道を歩いて来た。

知識と言うより「立体的な思考回路」を海山川の自然界から身をもって学び続けた。

教科書にはないから思考錯誤、失敗を繰り返し、小中高と12年間毎年のように傷を負い続けたが授業料と思えばどうと言うことはない。

今の野人の狩猟技術の7割は中学卒業までに培われた。


唯一の休日に仲間はバスでマヤ遺跡に向かったが、野人一人砂浜の木陰でお昼寝、無駄なエネルギーは使わないにこしたことはない。

「すぐそこに世界的に有名な遺跡があるのに何故行かない?」と言われたが、日本にいても歴史を学ばず古墳探訪すらしない奴らが・・何故メキシコで急に歴史に目覚めるのか、そちらのほうがおかしい。

地形や建設技術など、理解し難い事があれば史跡まで調べに行くことはあるが、それ以外史跡に関心は湧かなかった。

芸術美術に携わる人達にはまた別の目的があるだろう。


人は何故争うのか、何故殺し合うのか、何故滅びたか、原因、勝因、敗因、これらの大事なことがしっかりと頭に入っていなければ歴史は何度でも繰り返されるだろう。


幼少の頃から身を持って理解した自然界の物理的仕組み、歴史の過ち、故ヤマハ総帥川上源一の思考回路、この3つが野人の思考回路を育んだ。


科学医学、農業、健康、常識の間違いや矛盾を明確な道理をもって解き、具体的方向を示し修正して来たが、すべてその通りになるのであれば野人の学び方は間違っていなかったことになる。

野人の仕組みの生涯学習は・・生涯続く。

やらなければならないことはまだ山ほどある。



ヘミングウェイの海

http://ameblo.jp/muu8/entry-11370891585.html


温故知新 学びの哲学

http://ameblo.jp/muu8/entry-10088401369.html


専門家の欠点 教育の盲走

http://ameblo.jp/muu8/entry-10167188487.html