また 来たか・・ ヒマなやつだ
黒猫のダンゴのお特訓を始めた。
凶暴なダンゴ、早く更生させて社会復帰させないとタマ子をはじめ付近の猫どもは枕を高くして眠れないだろう。
玄関を開けて風通しを良くしているとすぐにダンゴが入って来た。
いつものように無視して野人はパソコンに向かっていたが、ダンゴの姿が見えない。
いつもは足拭きマットでフィットネコしてゴロゴロしているのだが・・・
イスのすぐ後ろのおソファーを見るとそこにダンゴはいた。
・・・・・・・・
「そこはお前の場所じゃない!」
そこは む~さんの寝床
「お前はあっち」
足拭きマット・・・
おソファーは・・野人の寝床だ。
まずは行儀作法、エチケットマナ~からだな
タマ子と違って体の手入れがガサツなダンゴは、何処で寝ているか知らんが、体にホコリやイノコズチや何やらウンコのような臭いもくっつけて来るから迷惑している。
ダンゴは素直に従ったが行く先が違う。
逆に布団の方へ行ってしまった。
わざとやっているな・・一筋縄ではいかん。
・・・ バカタレ 尻尾踏んじゃうぞ
そうだ そこでフィットネコやっとれ~
気がつけば・・・また
・・・ ・・
そこじゃないと 言ったろうが
あれほど気に入っていた足拭きマットだったが・・
厚かましくも、今や背後のおソファーにステップアップしてしまった。
それにダンゴは上目使いも片目使いも流し目使いも自在、野人の心を見透かしたように裏をかく。
優れた体力武力だけでなく、猫とは思えんほどの知力を持っている、黒ヒョウに近い。
意思疎通もゴキや他の昆虫の比ではなく、素直な犬よりも鋭いかも知れんな。
神業と言うか魔性と言うか、今回は手玉に取られてしまったが、まあ見ていなさい。
事あれば変身するスーパーマンもスパイダーマンも普段は真面目な好青年。
今は行儀見習い中だが、そのうち・・・
正義の味方ダンゴーマンだけでなく、二宮金次郎みたいな勤勉な好青年にしてあげよう。
次回お特訓 「む~玉に爪立てるんじゃねえ!」
痛い・・ではないか