ヒトの知性 6千年前ピーク? | 野人エッセイす

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ニュースの見出しと記事だが・・

ヒトの知性 6千年前ピーク? 

米教授・・「狩りをやめて低下」

人類の知性は2千~6千年前ごろをピークにゆっくりと低下し続けているかもしれない。

こんな説を米スタンフォード大のジェラルド・クラブトリー教授が米科学誌セルの関連誌に発表した。

教授の論文によると、人類の知性の形成には2千~5千という多数の遺伝子が関係しており、ランダムに起きる変異により、それらの遺伝子は動きが低下する危険にさらされている。


一瞬の判断の誤りが命取りになる狩猟採集生活を送っていたころは、知性や感情の安定性に優れた人が生き残りやすいという自然選択の結果、人類の知性は高まって行った。




「こんな説を発表した」・・とあるが、今さら驚くことでもないだろう。

ブログを始めた頃からそれを前提に記事を書き続けたが、実験室ではなく自然界の簡単な道理と人類の歴史から出るべくして出る答えだ。


知性が磨かれた原因を求めるのは物理であり、可能性の薄い余計なものを削除して行けば最後に残る最大の原因は「狩り」しかなく、子供でもわかる。

家畜の飼育、農業で狩りをやめれば徐々に衰退して行くのも道理だろう。


人類最大の知性は火と道具を使いこなすことであり、知性の源は創意工夫。

家族の生き残りをかけて「野生動物」を相手に磨く体力に密着した知性と、自分のペースで磨く知性は異なる。

あくまで道具は道具であり、知能だけでなく集中力と体力、「心技体」が揃わなければ狩りの成功は見込めず、数日間で家族が滅ぶことになる。

ライオンやチータはその厳しい現実の中で今も生を繋いでいる。

狩る側の知性が磨かれれば、狩られる側の知性もそれに応じて磨かれるからだ。

切磋琢磨がすべての動植物の進化の原動力なのだが、他の生き物を制圧した人類にはそれがなくなった。

人間文明はさらに進むが、それと並行して知性の一部と本能は退化して行く。

その退化によって知性のバランスを失い、地球と人類自ら抱える悲惨な現状を招いた。


農業畜産中心の「定住」とは執行猶予の期間も知恵の使い方も異なる。

ギャンブラー暮らしと着実な暮らしと考えれば良い。

着実な暮らしを生まれながらに動物園で続けた猛獣を、野生に戻しても上手く狩りが出来ない。


肉食獣の最も多い死因は病気ではなく餓死だ。

人間の知性は餓死の崖っぷちから這い上がって培われたものと言える。

農業は多くの人々を餓死から救い文明の基礎にもなったが、病と共に本能と知性の衰退を招いたとも言えるだろう。

病は急激に加速しているが、知性の衰退と言うより知性の使い方を誤ったからであり、まだ幾らでも修正可能。

知性が数千年で極端に低下するはずもなく学び方次第だ。



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