野生植物のアクや苦味は、動物に根こそぎ食べられないよう進化した植物の知恵だが、人は食べやすい植物を交配して食用に適した「野菜」を生み出した。
それらの大半は生食可能な優れものだが育て方を誤った。
以前、生で食べられないものは本来の食材ではないと書いたが、野菜や山菜の大半は生食に無理があるからアク抜きや加熱が一般的になってしまった。
サラダ用は限られ、野沢菜やは漬けもの、ゴボウは水に晒して加熱、ブロッコリーやカリフラワーやアスパラは湯通し、カブは煮物、ニラは炒め物と調理法が定着した。
しかしそれらはすべて生でも美味しく食べられる。
白菜や野沢菜やセロリの枯れかかった外葉の太い根元も生で食べられる。
完熟寸前で色の良くない丸々としたスナップエンドウだけでなく、そら豆もサヤ以外は生で美味しい。
スナップエンドウを初めて生で食べた人のほとんどはその甘さに感激、豆の常識が変わったと言う。
協生農園の野菜は何十種であろうが生で食べられるのが当たり前。
食べられないのは細胞のバランスが悪いからで、本来の植物とは異なるからだ。
施肥と無施肥の野菜を食べ比べれば違いは明らかで、誰にでもそれがわかる。
「早く大きく」という目的の代償として人は本来の味を放棄したようなものだ。
本来の味と比較して、青臭さ、苦味、エグ味などの雑味が多いのは、細胞内に異物が多く、ミネラル、成分のバランスが壊れているからに他ならない。
それらは表土構造の破壊と、早く大きくする為の肥料がもたらした負の遺産とも言えるものだ。
その道理は次回に・・
大地の仕組み
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