大地の仕組み 植物と動物の誕生 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

藻類が大気中に酸素を送り続け、約6億年前に炭酸ガス濃度と酸素濃度が逆転した。

しかしその頃の大地はまだ溶岩ばかりで今のような土はなかった。

やがて45千年前から生物の地上進出が始まり、まず植物が、次いで昆虫、魚類と続いた。

植物と言っても地表を覆うコケ類で、それが時間をかけてシダ類へと移り変わっていった。

保水力のある土がなければ水は地上に留まらず一気に海へと流れ込む。

川は豪雨の時しか流れる事はなかった。

それでも魚類は川を上り地上への進出を試みた。

コケやシダ類によりエサとなる有機物が川に流れ込むようになったからだ。

やがて乾燥した川床でも耐えられる肺魚が出現、シダ類が繁栄するとそれらが堆積した川にも保水力が生じ、魚は泳ぐよりもそれらを掻き分けて進む為にヒレが手足のように進化してきた。

両生類の誕生だ。

こうして脊椎動物も植物、昆虫に次いで地上進出を果たした。

鳥類の出現はまだ1億年以上先のことだ。

植物はコケ類、シダ類、裸子植物、被子植物と進化してゆくが、一役買ったのが昆虫や哺乳類、鳥類などの動物だった。

地上は海底が隆起したもので必要な成分は揃っていたがリン酸だけがなかった。

リン酸は動物の排泄物など動物性タンパク質に含まれているからだ。

このリン酸を得る事で植物は繁栄、昆虫などの動物に住処と食料を与え、彼らに養分を与えてもらい種子を運んでもらった。

動物と植物は共存する事で共に現在のような進化を遂げる事が出来た、