ゴキの恩返し 2 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

テーマ「ゴキよさらば」の最初の記事を読んでもらいたい。

鳥肌が立つほどゴキが苦手だった野人の「ゴキとの遭遇」から始まっている。

一昨年の11月、長年追い払い続けたゴキが野人にすり寄って来たことから物語は始まっている。

当時は腹が減って助けを求めて来たものと思っていたのだがそうではなかったようだ。

ゴキの食べ物は家にいくらでも転がっている。

ゴキは最後の力を使って明らかに野人に何かを訴えようとした。

だから台所にもトイレにも部屋にも行くところへついて来たのだ。

思えば小学校の時もそのようだった気がする。

鼾をかいて寝ている野人の顔の上でゴキも寝ていたのかも知れない。

それから何十年もの間距離を置いてきたゴキ族が急に野人に接近して来たのだ。

ゴキにも使命があったのだろう、神様が「ゴキをじっくり見なさい」と言っている。

野人が受けつけないものはこの「ゴキと人参」だけだったが、同時期にゴキに親しみが持て、本来の人参は一転して好物になった。

長年染み付いた習慣がたった一カ月でこれほど極端に変るものだろうか。

ゴキが野人に教えてくれたものは大きかった。

人参やキャベツや銀杏を始め植物達から学んだことは膨大だが、ゴキはこれから進む道のヒントを野人に伝えて来たのだ。

ゴキが11月に野人の元に来て、ゴキの生まれ変わりのような「原人」と、鈴虫のような「風人」が12月にやって来た。

原人のおかげで野人が果たそうとしている使命は一気に加速した。

協生農法研究所が設立され「猿人」「大根」「メイロン」や、東大生を中心とした「喜び組」「蟲人」など志を共にする仲間達が増えた。

ペナン島の「舞人」、ドイツの「庭人」、アメリカ、石垣島「土人農園」、宮崎の「ハナ農園」、など各地に実践拠点が広がりつつある。

そしてハエ太郎やクモ太郎、アゲハのお蝶も、次々に素朴なメッセージを持ってやって来た。

彼らは人間と同じように心を持っている。

仮死状態のハエ太郎に爪楊枝で人工呼吸、ブログでは面白可笑しく記事にしたが、ハエが死んで悲しかったのは生まれて初めてだ。

先月から今月にかけては石垣島、既に手掛けていた魚介と塩と野菜と茶に次いで、砂糖が加わったことになる。

次にやって来るのは予想がつくが、果樹、米、麦、豆類、肉類、卵だろう。

ゴキが生ごみ処理とするなら、次は森や河川、海の再生、林業漁業関係か。

記事のタイトルは、ゴキの恩返しと言うより大事なことを教えてくれた「ゴキへの恩返し」が妥当。

タコの恩返しも少しは期待していたが、野人に食われ続けたタコは恩を感じていない。

思えばタコからも多くの事を学んだ。

せめて、テーマ「タコ踏んじゃった」の名を「タコへの恩返し」に変更するか・・・



タコ踏んじゃった

http://ameblo.jp/muu8/theme-10007770120.html