毎年のようにこの時期になると木の実を食べるが、それは子供の頃から今も変わらずに続いている。
5、6月はキイチゴ、クワなどのベリー類、秋はアケビやシイやこのシバグリなどだ。
多忙で忘れかけていても山道を通ると思い出したように食べてしまう。
子供にとっては宝物のようなもので、小学生の時は皆夢中になっていたが、中学に進むと採りに行くのは野人だけになってしまった。
この年になっても変わらずに続いているのは本能がそうしなさいと言っているからだろう。
同じように中学の頃までは潜ってサザエやアワビ、魚やタコを追いかけた漁村の友人達もあまりやらなくなったが、野人は今も続いている。
きっと良い子から常識ある大人になっていったからだろうな。
たしかに常識からすれば子供じみて見えるだろう、立派な社会人になる為のお勉強もあるだろうし。
ずっと悪い子でお勉強もしない非常識な野人に世間の風は冷たかった・・
高校は進学クラスだったが、役にも立たない英和辞書は開いたことがなくともモリの手入れは欠かさず、潜水漁はますますハイペースになって行った。
平野がなくて山と海がくっついているのだから、山を下って海に行けばいやでも木の実は食ってしまう。
木の実が人類にとって最も重要な「知恵の実」だと言う理論は最近発見したものだが、今思えば、本能を貫いて良かったと思っている。
人類は過酷な自然界を生き残る為に雑食になってしまったが本来は肉食、しかし木の実は例外で、草食、肉食動物共に好んで食べる共通の季節の食糧だったのだ。
このシバグリやシイやクルミ類などのナッツ類は人類が長年生で食べて来た古代食だ。
地球上で最も長寿を持つまで進化したのは植物の中の樹木であり、果肉ではなく果実にはその遺伝子と生命力がびっしりと詰まっている。
続く・・
木を見て 木と共に生きよ
http://ameblo.jp/muu8/entry-10826258653.html
食材としての木の実の重要性
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大地は必ず森になる
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