茶葉の予備知識 1 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

緑茶には5月の1番茶、初夏の2番茶、さらに夏の3番茶、秋の4番茶と続く。

最初に摘む1番茶の新芽を「新茶」と呼び、新茶にも摘む部位、時期の違いで1、2、3、とランクがある。

大差ないように感じるが、これだけで味も価格も違う。

さらに、2番茶、3番茶と味も落ちるが価格も下がる。

茶屋人に聞いた話だが、1番茶の3番目と2番茶の新芽は同程度か2番茶の新芽が旨いらしい。

一般的にはあまり知られていないが、茶葉を各地から買い集めた製造者がブレンドすると生産法も程度も判別は難しくなる。


茶葉の生産者が製造者とも限らず、味もさることながら安心を求めるなら栽培法から製造法までガラス張りにこしたことはない。

生産者、製造者の顔写真よりも信頼出来るかどうかが重要ではなかろうか。

茶屋人は今のところ飲用の緑茶は1番茶しか作らない、5月が最も多忙な季節だ。

紅茶は2番茶の新芽を使うが、数日間付きっきり、親譲りの独特の方法で仕上げるので生産量が限られている。

量産が出来ず、仕上がり、味も毎年微妙に違ってくる。

化学肥料、農薬を使った栽培に比べて、どちらも使わないむー茶園の生産量はその3分の1、無農薬有機茶と比べてもその半分だからさらに希少だ。

紅茶は新茶よりはるかに手間がかかるから、肥料も薬も一切使わない紅茶を作る人は国内でも数件、しかも高価で100g当たり3千円を超えている。

試しに取り寄せて見たのだが、30g~40gのパックになっている。

葉も荒く、何番茶かなどはわからない。

一つは色も香りも味もなくお茶に近く、双方とも「むー紅茶」とは比較にならなかった。

紅茶の品質は作る人に大きく左右されるようだ。