子供が野菜を嫌う理由11 主食の最も簡単な判別法 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

舌の味覚「旨味」と「甘味」はその種の主食を示し、生きる為に備わったものであり毒物である「苦み」の対極にある。

そもそも食べ物は頭で考えて食うものではないのだ。

より多くの人が一番旨いと感じるのが人の主食には違いなく、単純な判断法だろう。

人間の主食の最も簡単な判別法は先にも少し書いたが本能の多数決だ。

改良された今の野菜や肉などを除いて、古代から続く自然界の獣肉鳥肉、魚介、自然界の木の実、イモ、葉っぱ、それらを生で食べてみて、そこから判断すれば順位が決まる。

ご飯やパン・・・は対象外だが、どうしても入れたければ草の実として「生米と生麦」を加えれば良い。

今の食文化で養った味覚は通用しないし、そのような食材もない。

数百万年の本能が数千年で消え去るはずもなく、ましてその人の人生とは比較にならない。

人は生きる為に自然界の何を口にするか、それだけの単純な実験だ。

世界各国で統計をとれば良く、個人の好みもあるから人数が多いほど正確だ。

刺身は最も食の本質に忠実なタンパク質の摂り方であり、刺身を好む唯一の水産国日本と外国では多少の差は出るだろう。

生で食べて味があり、旨いと感じるイノシン酸は動物性タンパク質に多く含まれるからやらずとも結果は見えている。

強い甘味は「木の実」しかないのだ。

「肉」と「木の実」に圧倒的支持が集まるだろう、それが答えだ。

木の実に人気が集まっても木の実が主食ではない。

生きる為が前提だから、実施条件は食後ではなく空腹時なのだ。

その量、季節性からして木の実であるはずもなく、木の実なら人類は滅んで存在しない。

しかし、健康を守り、命を繋ぎ、活力を持つ季節のご馳走だった。

古代人にとっては山の宝石のようなものだ。

本質さえわかれば肉食か草食か雑食かなどの学問上の分類はどうでもよいことだ。

野菜が絶対に主食で体に良い、無農薬が、有機野菜が良いと信じるのは自由なのだが、答えは必ず自分に返る。

成るべくして成る物理の答えも、船の航法も、目的地、方位は明確でも、基点が狂えば何年かかろうが到着することはない。

人類が木の実を大切にしたように、「植物」が体に良いことには違いない。


続く・・