食べられるはずの植物である野菜を子供が嫌う理由は、それが食性植物の本質を持たないからだ。
つまり子供に問題があるのではなく野菜に問題がある。
化学肥料の野菜は健康には敬遠されがちだがその理由がおかしい。
化学が駄目だから有機の時代に戻す、有機野菜の方が美味しい、体が喜ぶと言うのも健康とは関係がない。
子供に野菜嫌いが多いのは野人の子供の頃も今も同じだが今の方が多いようだ。
それは野人も同じで、昔の方が普通に食える野菜は今より多かった。
肥料は人糞で、畑の付近には何処でも肥え溜めがあった。
昔も今も思うのだが、野人はウンコや生ゴミを吸った野菜は食べたくはない。
本能が・・「絶対に食うな」と言っていたのだ、特にニンジンを・・
それは単に汚ないからではなく、野山にはない異様な光景だった。
放牧の牛でさえ自らのウンコで肥大した牧草は食わない。
量も限られ重たく臭く、あんなものが畑一面にまんべんなく撒けるはずもなく、野菜の大きさにはムラがあった。
ウンコの野菜はクセが強く不味く、化学肥料の野菜は味もなく旨くない。
だからどちらも嫌う子供が多いが、大人はそうではなかったようだ。
どちらの感性が正しいのか言わずと知れたことだが大人はそう考えない。
食べるべきものを自ら判別出来ずに産まれて来る生き物などいないのだ。
近代になり野菜を食べる習慣は出来ても、食べる本能は出来てはいない。
喜んで野菜を食べるのは食べやすく改良、食べやすく育てたからだ。
だから野人は「養殖野菜」「加工食品」と言う言葉を使った。
自然界の植物と何処がどのように違うかはこのブログに詳しく書いている。
子供がすべて野菜嫌いと言っているのではなく、多くの子供が野菜を苦手とする理由を人間の食の本質から道理を述べたまでだ。
せっかくアクのない食べやすい品種を数多く生み出したのだから、食用植物としての条件を満たせば多くの子供は食べるようになるのだがそこに気付いていない。
大人は頭と常識と習慣で判断、子供は本能の判断しか持ち合わせていない。
化学肥料の普及でサイズの均一化と共に病気も比例して増えている。
健康悪化は、化学肥料ではなく肥料を吸わない出来損ない?の野菜を食べる機会がなくなったからだ。
有機肥料も化学肥料も吸わない完全な土壌構造から生まれた野菜を食べ続ければすぐに結果はわかる。
理想は野生の生肉か魚貝類か木の実を食べれば健康は保てるがそうも行かないだろう。
野菜は今の食文化上では重要な食材だが、人間本来の食材ではなく、さほど大きくはならないムー農園の野菜は比較的美味しい薬草と考えれば良い。
続く・・