カラスさん達の有効活用 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

ゴキと同じく、嫌われ者のカラスさんだって同じように山の中に「カラス天国牧場」を作ってやれば良い。

山にあまりにもエサが少なくなったから人間の領域にウンコ・・いや、ウンカの如く進出したのだ。

残飯でも死骸でも何でも食う幅広い食性だから人間社会に一番順応する。

視点を変えれば有難い話ではないか。

生ごみをすべて縮小してコンパクトな「うんこ」に変え、それをまた山の植物が吸い上げて大気に戻す。

有機物の残飯をまとめて積み上げるのではなく、平たく伸ばしておけば、カラスや動物や虫が、最後は微生物が完全に消し去ってくれるはずで臭うこともなくガスも出ない。

人間が山を不毛の大地に変え、彼らの食糧を奪ったのだから、それくらいお返ししても良いのではなかろうか。

「カラスは山に~可愛い7カ月の子?がいるからよ~~」と言う歌は子供の頃によく歌った。

カラスと人間は共生、親しみを込めて歌っていたが今はそうではない。

子供達が心からこの歌を楽しんで歌える日が来るといい。

生ごみ処理焼却施設、ゴルフ場を作るくらいなら、自然環境を活かし、造成費もさほどかからないこの協生施設は幾つも山奥に出来る。

生態系を破壊した植林地域を元に戻す名目も出来るだろう。

無理に1箇所に集めず、その地域の残飯はその地域の小規模施設で昇華すれば良い。

維持費も同じく激減、人件費と燃料費に膨大な税金をつぎ込み環境汚染を招くことに比べれば「カラスのフン」程度ではないか。

公務員の天下りではなく、シルバー人材と呼ばれる田舎のジイちゃん達が喜ぶ。

1個巨大な処理施設を作るなら10個山に作ってその地域のじいちゃんに「民営化」したほうが世の中に役立つ。

大型都市は専用車を用意して貸し与え、業務委託してあげれば、周囲の農村部から喜んで集めに来てくれるだろう。

そのほうが税金を使わず、処理場に頭を悩まさずに済む。

この方式は「処理場」ではなく、環境に優しい「カラス牧場」であり、エサ代がかかるのではなく、エサをタダでもらって「お金」までもらえる・・と考えれば良い。

人はカラスを撃退することばかりに知恵とお金を使うが、効果は出たのだろうか?

人間の常識では無理なことを自然界の道理から「有理」にして、共に利を得るのが野人の協生理論だ。