原稿の締め切り また忘れる | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

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10月27日、先日記事にした「かーさんのムカゴ」採りの最中に電話があった。

もう10年以上エッセイを連載している雑誌「凪」のねーさん編集長からだった。

彼女から電話が来るたびに「また忘れたか、今日は何日だ?」とドキドキするのだ。

同じドキドキでもときめきとはやや趣を異にし、冷や汗が出る。

案の定〆切の20日をとうに過ぎていたが野人は頭の片隅どころか足の爪先にもなかった。

心優しい編集長は「野人〆切日」を設定、今回は月末と決めていたようだ。

今回のテーマも希望を言っていたが、執行猶予をいただいた野人は「OK、OK、何でも桶屋よ~!」と軽いステップで引き受けた。

それもまた・・・すっかり忘れていたのだ、桶のように軽すぎたのがまずかった。

月末31日の夜たまたま思い出した。

それは・・ジュリーの奥さんのおかげだ。

風呂場で、彼女の昔のコマーシャル、「タコが言うのよ タコがあ~~」と口にした時、そのタコ・・が、野人に何か言いたそうな顔をして脳ミソを一撫でした。

それで思い出したが、今回の原稿のテーマは「タコの恩返し」だったのだ。

「こっりゃああイカん~~」と茹でダコになる前に風呂から出てパソコンに向かった。

ところがどうもタコ・・昔に書いたような気もするので調べたら・・・あった。

過去ファイルには「タコの頭」と言う原稿が残っていた。

野人の携帯アドレスと同じではないか。

さてどうしたものか、連絡しようかと思っていたら以心伝心、彼女からメール。

「どうせ忘れてまだ書いてないと思うから・・」と前置き、彼女もタコの過去に気付き、変更依頼の連絡だった。

新しいテーマは「鱧のハーモニー」・・・ご丁寧に題名まで決まっていた。

野人の駄洒落に付き合ってくれてありがとう~。

それがないとどうにも気合いが入らない。

すぐに原稿を書き始め、1時間半で1200文字を書き終えた。

ハモの旨さにハーモニカ!・・と書いたのだが・・削除した。

終了メールを入れると驚愕の雄叫び、目のウルウルが目に浮かぶ。

ブログ記事なら1時間もかからないだろう、食うのも早いが書くのも早いし苦にもならない、だから毎日長文記事が書ける。

書くことは好きでも嫌いでもなく習慣のようなものだ。



連載エッセイ「野人の食卓」9年目

http://ameblo.jp/muu8/entry-10194094718.html

野人 あせる・・・

http://ameblo.jp/muu8/entry-10196874023.html