土手破り 「鉄ガニ」 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

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マリンビレッジの浜にテツガニが打ちあがっていた。

生きていれば旨そうなサイズだったが、もったいないことをした。

マリーナ桟橋からカゴを入れればカニやハゼなどが入る。

ウナギ筒を入れれば天然ウナギ、網を張ればスズキや黒鯛が捕れる。

テツガニとはノコギリガザミのことで沖縄から熱帯にまで分布、マッドクラブ、マングローブガザミとも呼ばれる。

硬い鉄兜のようだからテツガニ、泥に穴を掘って住むからマッドクラブ、土手破りと呼ぶ。

浜松では「ドウマン」として養殖され高価なものになっている。

ガザミの中では最大、1キロを超え、セーカクは凶暴で巨大な爪の破壊力は凄まじい。

東南アジア、バンコクなどの市場やマーケットレストランなどに活きたまま置かれているこのカニはすべて紐で巻かれて爪を固定してある。

野人はマムシでも毒海蛇でもテツガニでもゴキでもホイホイと簡単に掴むが・・・

指をちぎられたくなければうかつに掴まないほうがいい。

個人的には水っぽい深海のカニやヤドカリより太陽を浴びた浅瀬のガザミの仲間の方が味が濃くて旨いと思っている。

その中でもノコギリガザミの味は特に濃厚でカニの王者だろう。

今年はこのテツガニどころか上海ガニも食べそこなった。

昨年は9月に渓流にカゴを入れてしこたま食ったのだが・・・

今年は農園整備に追われて忘れていた。

今からでも遅くない、河口に潜って見るかな・・・



上海蟹 藻屑蟹の季節到来

http://ameblo.jp/muu8/entry-10358089298.html


屋久島の夜の河口に潜り巨大テツガニと初対面

カニだらけの人生 鉄ガニの逆襲

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