農業での雇用モデルと活用 3 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

3年前、本一冊分の協生農法理論が完成、それに基づき一反農園の設計図を書いた。

それは誰も見たことがない畑で、施工中はたまに横を通る車の好奇心の的で、脱輪しそうになった車もあるくらい「目がテン」になる光景だったろう。

すべてが常識とは逆で、羞恥心のない野人だから堂々と創り上げた。

畑としては前代未聞だろうが、大自然では山菜が育つ理想的な条件を再現した。

本当はもっと派手にやりたかったのだが、周囲が田んぼと言うこともあり、やや畑らしく地味にやったつもりだ。

初期造成に機械を借りることも考えたが、人力でやればどの程度か理解する為に小さな「千円の三角クワ」1本でやり通した。

実践から生まれる新たな発見で、さらに本1冊分以上の理論が追加されたが、当初の理論を大きく修正することはなく、何の苦労もなくその通りになっている。

自然科学、生物、海洋学、植物学、どの分野から調べても今のところ理論に間違いはないが、原人が組織した「協生農法研究所セファリ」の科学的調査分析結果から、いつでも微修正するつもりでいる。

農園はあくまで実験が目的だったが、この半年間で野菜希望者が急増、希望者すべてに届けるにはとても足りそうもない。

野人は本業は会社経営、マリーナ、遊漁船船長、レンタルボート講習、レストガーデン料理長もやっているから多忙だ。

昨年の夏の海のシーズンは草に任せて放置、9月から畑を生産用に整備、12月から野菜のテスト宅配を始めた。


続く