リヤカーで歩いて旅する男女 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

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野人の経営するマリンビレッジにおかしな男女が居候した。

居候と言っても自分達でテントを張って寝るらしい。

造船所跡地を活用した敷地はおよそ1万坪、マリーナには60席のボートがあり、巨大テントのレストガーデンは150人くらいのパーティも可能だ。

その前には草だらけのグラウンドがある。

知人から居候を依頼されたのだが、セキュリティの問題で本来は駄目だが、まあいいだろうと引き受けた。

トイレも洗い場もあるし、大雨に見舞われたらレストガーデンの中で寝ればいい。

歩いてリヤカー引っ張って、台湾から日本縦断を目指していると言う。

何ともヒマな奴らだが、てっきりリヤカーで廃品回収のアルバイトしながら旅費を作っていると思っていた。

頭の中は、あの懐かしい黒くて真四角のリヤカーで一杯だったのだが、着いて見ると小型でなかなかモダンなリヤカーではないか。

しかし、これでは廃品回収は無理だ。

ゴルフカートがどうのと言っていたが、押して歩くには楽そうだ。

翌日、「野菜やるから手伝え」と・・狩猟民族の野人にとっては最も過酷な「野菜会員」への野菜収穫を手伝わせた。

鳥羽の市場への仕込みにも連れて行き、活きたモンゴウイカも特製ビーフカレーも食わせたが、どちらも感動したようだ。

たぶん・・ロクなもん食ってなかったのだろう。

「草葉の陰に朽ち果てるまで歩き続けていなさいね~」・・と見送った。


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