季節外れの「リョウブ飯」 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

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サルスベリそっくりの樹皮 サルスベリは山に自生しない
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毎年3月末頃に食べる「リョウブ飯」を4月7日頃に食べて写真を撮り、そのまま忘れていた。

リョウブ飯の記事は、2008年3月7日このブログを始めて一週間後に、テーマ「森の食卓」に書いたのだが、デジカメがないから画像もなく心残りだった。

そしてこの画像もまた忘却の彼方へと消え去るところだった。

今年はもう間に合わないが、来春の楽しみにしていただければ良い。

サルスベリに似た樹皮を持つ山に自生するリョウブは、山菜としては知名度が低いが、古代の由緒ある食糧だった。

リョウブは令布と書き、この名の由来は平安初期の律令国家の時代、飢饉に備えて強制的に農民に植えさせたところから来たのだろうといわれている。

つまり非常食だったのだ。

シイの木がお寺や神社に多く植えられているのも飢饉に備えたものだが、飽食の時代と言われる現代と違い、生きること、食べることに必死だった頃の大切な糧だった。

春の訪れを告げる風味豊かなリョウブ飯は行者さん達も好んで食べていた。



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塩ゆでして刻み 適当に味付け 熱いご飯にかけて食べる
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香りの高い「リョウブ飯」  2008 3月

http://ameblo.jp/muu8/entry-10079522655.html