カレドニアカラスの知恵 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

NHKでやっていたが、天国に一番近い島と言われるニューカレドニアの動物は天敵がいなかったせいか独自の進化を遂げたようだ。中でもカラスは道具を使いこなす。木の枝をくちばしで巧妙に削り、釣り針のようなフックを作り、これで木の穴の中の幼虫を引っかけて釣りあげる。道具を使う動物はいるが、釣り針を作って使いこなすのは人間の他このカラスしかいないと言う。何ともいじましいカラスではないか。番組では「努力の賜物」と称賛していた。他にも刺のある葉を細長く切って、奥のナメクジや幼虫を釣りあげていたが、これも「柔軟な発想の職人」と褒め称えていたが、褒めすぎではないか。

ゴキブリであろうが、ハエトリグモであろうがどんなに小さくても生き物であれば知恵があり心がある。

カラスの知恵と芸当は面白く見せてもらったが、脳のない植物の知恵を科学はどうとらえるのだろうか、見ものだ。無数にあるミクロの各細胞は頻繁に生まれ変わっているから、そのようなことを考えるヒマなどないはずだが・・・

植物は心を持ち、動物の何百倍、何千倍もの長い時間をかけて考え、答えを出している。そして動物のように頻繁に絶滅することもなく生き残っている。原始の植物から最長寿の縄文杉まで・・・だから野人は植物から学んだことが一番多く、生き様を左右するほど大きい。カラスから学んだことは今のところない。面白かったけど・・