役目を終えたヤマウド達 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

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カットした株
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また新芽が・・
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野人農園のいたるところに40株くらいあるヤマウド達がその役目を終えた。どれも大株で高さ2m以上に茂る。大きなうねにも相当数の樹木を植えているが、目的は野菜の木陰を作ることと、虫や鳥を呼び集め、腐葉土にする為だ。果実の採取は二の次だから大きくはしない。ヤマウドは成長が早くあっと言う間に木陰を作る。春のウドだけでなく、夏までに次々に出る新芽や花の蕾や実も食用にする。枯れ始める秋に根元から切ると何事もなかったかのようなうねに戻り、来年の春にかけては野菜が一面を覆うようになる。自在にカット出来る便利な点では樹木よりも重宝している。ヤマウドは味も香りも独特の個性があり、生食だけでなく新芽の天ぷらも非常に美味しい。これだけたくさんあるのだから、来年はヤマウドの洋食や中華も研究して見るかな。砂糖漬けにしたお菓子も作ろう。何度も根元からカットしては収穫して、少し株を弱らせないと掘り起こして株分けするのが大変だ。数十キロの塊になってしまい、土壌も詰まって硬くなってしまう。ヤマウドの大株を見た人は少ないだろうが、それはもう持てないくらいのモンスターだ。その根はアスパラの根を巨大化したオクトパスの様相だ。包丁では歯が立たず、のこぎりで株分けする。

とにかく今年の役目を終えたヤマウド達に「ありがとう」と言いたい。