ガマんしている穂を・・
休耕田などの湿地帯にはガマの群生が見かけられる。大国主命が因幡の白ウサギを治療したと言われるあのガマだ。大きな穂がガマで小ぶりな穂はヒメガマだ。
古代より薬草とされているが飾り物にも使われる。以前にガマを使った「蚊避け線香」を紹介したが、そのガマを使った遊びを紹介する。
蚊取り線香のような殺生力はないが、ガマ線香は風情があって面白く、穂に火をつけて茎を地面かビンに突き刺しておけば一本で1時間近くは煙を出す。何故それだけの長い時間煙を出し続けるのか、その理由は、穂の構造が綿毛を強烈に凝縮したものだからだ。
秋の風が強まると、少しの刺激で穂がはじけて「モコモコ~!」と盛り上がり、風に乗ってタンポポの綿毛のように空に飛び散るようになっている。そのモコモコの様子は尋常ではなく「驚愕」に値する。まるでマジックを見ているようで子供は目を輝かせて大喜びだろう。親子で熱中すること間違いない。是非試してもらいたい。植物の知恵の素晴らしさを実感することだろう。因幡の白兎も大国主命もそれを望んでいる。
野人はこのガマの穂がはじける瞬間を「ガマンの限界」と名付けた。日頃から我慢している人は、秋はこの遊びで発散しよう。
6月の記事
ガマの穂はエコな蚊除け線香
http://ameblo.jp/muu8/entry-10284330528.html