一房21万 一粒7千円のぶどう | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

ニュースでやっていたのだが、何とも異様な世界だ。新種のぶどうの初セリで昨年10万だったのが今年はこの値がついたらしい。需要と供給のバランスで決まる市場原理と言えばそれまでだが、そう感じるのは野人だけだろうか。「ワ!食べて見た~い」と思う人もいるだろう。野人も食いしん坊だがそれを通り越してバカバカしさを感じてしまう。高価なマンゴーやメロンもこれに比べたら可愛く見えてしまう。アワビや伊勢海老だって3千円も出せば立派なサイズのものが買える。特別の水で育ったからといって1万円にはならない。

マグロや肉牛のセリでも、他の食品でも同じようなことを感じることが多い。セリ落とす本人もそれが食べたいからではなく、いくらお金を出しても買う人がいるからだろう。一房のぶどうにそこまで出すなら、せめて1万円くらいのものにして残りは飢餓に苦しむ国の子供に寄付すれば良いと思うのだが。そのほうが天国に行ったとしても大きな顔が出来るだろうに。1万円のぶどうだって食べた事の無い人のほうが大半だ。野人もないが・・・食ってみたい・・しかし、今のところは野人農園のぶどうで十分満足している。肥料もやらずこれと言った管理もしないので形も悪く傷だらけだが、酸味も甘味も市販のぶどうよりはるかに濃厚で美味しい。一粒で生き返るぶどうだ。