野人の詩 海は生きている | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

 

 

海は生きている

野人も海を生業とし 海に生きている

 

海に生きるから 海の痛みがわかり 

全ての生き物の痛みもわかる

 

海が生きているから 地球の循環の仕組みもわかり

生きるものすべての道理が理解出来る

 

陸は海が作ったもの

陸に生きる植物も動物も海の産物

空気も水も長い時間をかけて海から生まれた

 

海は生命の誕生 循環の原点

 

陸に住んでも海に戻り 生を営み

また陸に帰る生き物

 

海に住んでも川を遡り 陸に上がり・・

また海へと帰る生き物

 

みな懸命に生きている

誰から教えられるわけでもなく

 

動けない植物 脳を持たない植物 みな考える

時間をかけて ゆっくりと考える

 

導き出した答えに 間違いなどなかった

だから プランクトンから大木まで

今もすべて生き残っている

 

それらのふるさとは海

 

彼らは海を大切にして 海を守ろうとする 懸命に・・

不要なものを海に流すことはない

 

植物は海と共に生きている

海が死滅する時 彼らもまた滅ぶ

 

知能の発達した人間は いったい何を見ているのだろう

野人には わからない・・・