バットマンが忍者の修行? | 野人エッセイす

野人エッセイす

森羅万象から見つめた食の本質とは

「バットマンビギンズ」はバットマンの誕生までの物語だ。小さい頃目の前で両親を殺され、ヒマラヤ奥地に流れ着き、そこで忍者集団と共に修行を積んだようだ。

忍びの修行なら野人もやった。自然と共に生きれば自然にそのようになってしまう。相手が人間か動物かの違いだけだ。戦国時代の忍びはこっそりと鍛錬を重ね、己の秘術は隠し通す。事前に見破られれば命を落とすことになり、知られないからこそ忍びなのだ。

野人が身につけた「秘術~」はここでは公開出来ない(笑)。知られたらそれは秘術ではなくなってしまう。それはもう・・・読者の想像を超えた技で、封印したままあの世まで持っていくつもりだ。あまりもったいぶっても申し訳ないから、今回は秘術とまでは行かない公開出来るものだけ紹介する。その一つは、野人はバットマンやこうもりのように夜目が利く。暗闇の中でも人よりははるかに動けることは間違いない。二つ目は野犬を操れる。現代に野犬の群れがいるなら、おそらく群れのボスにはなれるだろう。犬の弱点も急所も知り尽くし、シェパードであろうがドーベルマンであろうが闘って負けることはない。三つ目は昔の武士のように身に迫る危険、殺気は必ず感じ取れる。まあこれくらいだろう。色んな武具が使えることは以前に記事にした。手裏剣やモリの他、自分で考案した特殊な武具も作った。小学生の時は真冬も連日のように夜の八時過ぎまで野犬十頭くらいを引き連れて山を駆け回っていた。晩ご飯は9時なのだ。山からの帰りは道ではなく、暗闇の中、道なき道を頂上から麓まで野犬達と共に一直線に走って下っていたのだ。標高は100m以上ある山だ。そんなお上品な小学生は他にはいなかった。5時になれば母親が呼びに来るくらい過保護で皆お下品だったのだ。高校の時は県の100m自由形で優勝したが、一年の半分以上は海でモリ持って魚を追いかけていたので、水中での速力は相当なものでたぶん誰にも負けないだろう。追われる黒鯛も根負けして岩陰に隠れるくらいなのだ。動物や魚と共に自然界にどっぷりと浸かって一体になっていたから出来た技で、自給自足の技とも言えるが、忍びの技に通じるものがある。殺気を消せば魚は簡単に突ける。殺気を出せば獰猛な犬にも気迫で勝てる。自然界の本質に忠実な道理が「孫子の兵法」であり、さらにその裏をかく応用が忍びの技だ。今は戦国時代ではない。野人はその技をもって常識の矛盾を指摘している。まあ、忍びの技の平和利用だ。今のところ役に立って喜んでいるのは数人くらいだが、そのうち増えるだろう。文明の利器や道具も同じ事だ。使う人の心で役にも立てば凶器にもなり、時には自分自身をも傷つける。