野人流キジそば | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

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もう何十年も・・年末年始を格別に意識したことはない。節操分別のない野人にとってはいつもと同じ一日なのだ。前の会社にいた時は、GW、盆正月は繁忙期で休日と言う感覚もなかった。会社を興してからも相変わらず超繁忙期だったが、今年の正月だけは一人で優雅に過ごせそうだ。優雅と言っても休暇でもなく、やらなければならないことが溜まっている。年賀状も面倒で何年も書いてはいないし初詣もしたことがない。まあ一週間かけてマイペースでやろう。深夜年越しソバも食べる事はないが、今年は夕食で「キジソバ」を作った。

昨日、長年の友人がキジを一羽ぶらさげて持って来た。毎年秋から冬にかけて、米や猪や鹿やキジやキノコがやってくるのだ。魚介類は年中やって来る。キジはフレッシュに限る。夕方から2時間かけて骨を煮出してスープをとった。このスープは正月中雑煮や煮物に使うことが出来る。おせち料理は・・ない。キジだらけの正月・・キジにうなされそうだ。

ソバはキジ肉と庭の春菊を添えたシンプルなものだ。しかしこれがまた旨い。ソバは普段あまり食わないが、鴨南蛮ソバや猪ソバや雉ソバはスープが旨いから好物だ。冷凍庫には牛や豚やチキンはないが魚介や猪や鹿、鴨の骨も肉も一羽分入っているから篭城には十分な食料だ。さあ~・・やるか・・