ゴボウの種は最大最強のくっつき虫 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは



写真は農園にそびえ立つ「ゴボウ」の種子で高さは2mを超えている。10月には種になっていたが面白いので残しているのだ。ところがこれが曲者で、見たとおりトゲが鋭くて痛い。もっとたくさんあったのだが刈り取った。ポロシャツで作業していて、ついうっかり背中をチクリとやられる。そうなったら最後、シャツを脱いで裸になって棘をむしり取るしかない。ピンポン玉のようなくっつき虫が2個くらいくっついているが、イガグリがぶすりと突き刺さっていると言った方が適切だ。服なら痛くないがシャツ一は薄い。

このゴボウの花は、7月5日の「天高くそびえるゴボウの木」を参考に。

子供の頃くっつき虫でよく遊んだ。くっつき虫は、身近なものに雑草と呼ばれるイノコヅチ、外来のアメリカセンダンソウがあるが、嫌がられるばかりで遊び道具にはならない。使えるものは「オナモミ」という植物のピーナツにトゲがついたような種子だった。ポケットにたくさん詰込んで人に投げつけるのだ。ツルツルのジャンパーははね返すが毛糸などには一発でくっつく。くっついた数で勝敗を競ったが、女の子には嫌がられた。特に髪につこうものなら外すのに大騒動で末代まで恨まれる。しかし、このゴボウを知っていたら、誰もがビビる強力な武器になっていたことだろう。