顔と同じくらい巨大なサニーレタスにサンチュにちりめんチシャにレタスサラダ菜、リーフレタス。レタス真っ盛りとはこのことだ。農園の至る所でレタス類が満開だ。ジャガイモの中、ナスの下、イチゴの中、どのうねにも通路にも生えている。「花咲じじい」みたいに節操もなく種を撒き散らした結果だ。どうせ草が生えるならレタスを下草代わりに生やしたほうが~と言う発想だ。だから毎年、草と同じように刈られて土に戻る運命にある。花も咲かせるから種も飛ぶ。そうしてレタスは毎年農園を循環するのだ。レタスに肥料はまったくいらない。キク科だからヨモギと同じでどんな土でも逞しく繁殖する。虫がヨモギを食わないように穴一つ空いていない。種を密集させて「レタスマルチ」した場所はいまだに草刈の必要がない。春から生えたサンチュが密生して光を通さず、他の草が生えて来ないのだ。使わないレタスは夏に刈ってそのまま土に戻せば土も肥える。レタスを循環肥料としても使っている。レタスは生やして刈っても「マルチ」として活用できる。レタス類は刈って根を残せば、またいくらでも生えてくる。根が太くなり何本か枝分かれして巨大になる。刈ったり折ったりすると、葉と根のバランスが崩れ、再生するには一本の葉では間に合わず、一気にたくさんの芽を出すのだ。中には一個でバケツを占領する巨大なものもある。つまり・・ヨモギや他の草を生やすならレタスを生やしていたほうが良いのだ。基本的に「葉野菜は小さいほうが旨い」立派な野菜が美味しいはずもない、野菜の本質は「山菜」だ。猿も鹿も新芽しか食べない。つまり、密生して間引きするようなレタスが一番美味しいのは当たり前の事だ。大きくなり、硬さや苦味が出てきたものは「ジュース」が一番。トウが立ったレタスもジュースにすると苦味が消えてしまうから面白い。最高のスタミナ便通ドリンクになる。スーパーで売られているレタス類は、野人に言わせるなら全て「ジュースサイズ」だが、肥料や水耕栽培などで柔らかく膨らんでいるから硬さも苦味もなく「生食」出来るだけのことだ。レタスには食傷気味だが、地力だけで育った本来のレタスは優れものの健康食品だ。これからは・・・「サニー」と呼んでくれ。写真は、5本に枝分かれした巨大サンチュ、サンチュマルチ、サニーと野人のツーショットだ。