気の科学 3、進化と意識の関係 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

宇宙の誕生、物質と肉体と心の構造で話したが、宇宙は超微粒子から始まり、核を取り巻く電子から元素が生まれ、さらに元素が結びついて多様な物質が生まれた。地球の生命が誕生したのはさらに後のことで、炭酸ガスと水から有機が誕生した。最初からある元素は化合物を成して多彩な物質を生み出したが、元素自体は進化していない、だから無機物質と言うのだろう。同じ電子から出来たものでも有機だけがいまだに進化を続けている。有機も分解すれば同じ元素を持つ無機質だ。ところが有機は小さな虫、細胞においても使命を果たそうとする。明らかに意思と言うものが働き、意識があるからこそ環境に順応して進化してきた。細菌などの単細胞にしろ、植物、動物にしろ、「こりゃいかん」と構造改革を成し遂げてきたのは「意識」そのものなのだ。

構造が複雑な人間の場合は、数え切れないほどの「細胞意識」と全体を指揮する「心」の「融合意識」であり、「電子の塊」と言うことになる。空気も水も大地も、地球そのものも同じで電子の塊なのだ。気エネルギーとは電子であり、人は体の治療にも電気や磁気をふんだんに利用している。マイナスイオンも、電子水も、人は「電子の補給」を求めているからだ。電子の欠乏は細胞の酸化だけでなく、気力も萎えさせる。海や川の側、森の中で身も心も癒されるのはそのような理由だ。磁場の原理や風水なども電子の流れが主体になっている。「静電気」は単に摩擦で電気を帯びたからだけではない。バチ!っとくるのはいくら考えても理解し難いくらいの多様なパターンがある。人の体は常に充電と放電を繰り返している。水も高いほうから低いほうへと流れる。電気も同じ事なのだ。

地球誕生以来これまで大半が無機の時代だった。無機物は今も太古のまま存在する。現在の地球環境を創りあげた「らん藻類」が誕生したのは偶然とは思えない。野人は、それまで長い年月をかけてやっと微力を持った「小さな意識」だと思っている。電子の意識が無機物質を有機物に変えたのだ。それが生命を誕生させた創成期の神、いや「神のタマゴ」だろう。