甘い花 「フェイジョア」 | 野人エッセイす

野人エッセイす

森羅万象から見つめた食の本質とは

食用としてサラダにする花は多いが、甘くて美味しい花は珍しく、一つしか知らない。温帯でも栽培出来る「フェイジョア」と言うトロピカルフルーツの花がある。直径5センチほどの肉厚の白い花びらで中心が赤く綺麗な花だ。この肉厚の白い花びらがたまらなく甘くてジューシーで、サラダというよりそのままデザートだ。果実は緑色の卵大で、味はバナナとパイナップルを混ぜたようで別名「パイナップルグアバ」とも呼ばれる。マンゴスチン、チェリモヤと並んで好きなトロピカルフルーツの一つだ。前の会社でも独断と偏見で大量に植えていたが、自分の会社を作ってからも本社の海の拠点に植え、そしてピラミッド農園にも20本くらい植えている。フェイジョアの実は緑のまま落ちて柔らかくなった頃が食べ時、二つに切ってスプーンで食べる。花を楽しみ、花を食べて、果実がさらに美味しいという楽しい果樹だ。常緑の風情のある木で、庭木として植えても十分サマになり、西日本の暖かい平地なら結実する。是非花も実も食べてもらいたい、花は6月で果実は11月だ。