サルナシの花 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

昔・・渡哲也が歌っていた「サルナシの花」。マタタビ科に属するキウイの原種だ。熟すと皮ごと食べられる。キウイよりも濃厚な味で美味しい。最近は栽培種が「ベビーキウイ」として売られているのを見かけるが、味は違うし芳香がない。マタタビやキウイと同じく今頃白い梅のような花を付けて10月に熟す。オスとメスの見分け方はキウイも同じだが花を見ればすぐにわかる。オス木の花はオシベのモジャモジャしかないが、メス花には中心に黄緑色の小さな玉があり、それが膨らんで実が出来る。実が成らないキウイもそうやって見分ける。マタタビ科は雌雄の株がないと実がならない。一番良い方法は、片方しか木がなければ、春に片方の枝をもらってきて2~3本接木すれば良い。そうすれば一本の木に雌雄の花が咲き実がなる。以前にやったことがあるが、キウイの木にはマタタビもサルナシも同じ仲間だから接木が出来る。サルナシ、マタタビ、キウイの実が同時になる「サルマタキウイ」の珍木が出来上がる。面白いからお奨めだ。