友人の 元東大工学博士は80歳過ぎたが頭の構造が違う
二人でクレソンを採りに行った
狭い幅の小川にしゃがみ底のクレソンを採っていた時 博士の体が前に傾いた・・・
対岸に両手をついて支えるかと思ったら・・
そのまま弧を描くようにスローモーションで
脳天から対岸に軟着陸 ブリッジを作った
腕力がないから手をパタパタさせていた
襟首掴んで グイ・・と引き起こしてあげたら
博士は真面目な顔で言った
「僕はいかなる時でも冷静沈着に計算する」
「イカンと思った瞬間 瞬時に答えが出た」
「運動方程式と対岸の距離から軟着陸が割り出せた」
・・「しかし博士 普通はあんな風に倒れないけど・・・」
そう言うと 博士は・・・
「普通とは違う脳味噌の重さを計算に入れずクレソンを採った それが僕の唯一のミスだ」
いつか・・タイムマシンを作ってもらいたい