ゼンマイのぜんまい 見分け方 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

春の山菜のシーズン、ワラビはポピュラーで知っている人は多い。ワラビがりの最中にも大きくなったシダを必ず見かけるから判別もしやすい。しかしゼンマイがりに行くとはあまり聞かない。ゼンマイは半日陰の湿地帯で大きく育つが、ワラビと同じような土手にもある。ただあまり大きくはならない。しかもワラビのように一面に広がると言う事もない。山に入ると正月の餅に飾るウラジロシダやコシダなど多種多様だ。しかも新芽が巻いたものをすべてぜんまいと言う。よく間違えて採取しているのをよく見かける。学名ゼンマイは一種で、食用にする部分は「ゼンマイのぜんまい」という事になる。初心者でも見分ける方法は、丁度今のうちにゼンマイの生息地を確認しておく事だ。今なら非常に見分けやすい。ゼンマイもすでにシダになっているが、その葉の特徴がシダらしくないからだ。類似シダがないから一目でわかる。ゼンマイは、鮮やかな黄緑っぽい普通の葉がシダの配列で並んでいる。この写真で確認すれば、田んぼの山側のアゼや、薄暗い山道の横にいくらでもある。春先に行けば必ずゼンマイのぜんまいがとれる。何度も刈られる場所はあまり大きくならないから、山沿いの道で1回くらいしか刈られない場所で大きなシダを探しておくと良い。