Le Père Goriot / オノレ・ドゥ・バルザック
94/100
藤原書店の鹿島茂さんの翻訳が決定版。素晴らしいです。
単にわかりやすいだけでなく、
他のどの翻訳者よりもきとんとした日本語を書いている。
あとがきで解説されているように、
序盤の舞台説明がとにかく長くてわかりにくい。
情景が全く頭に入ってこず、何度中断したことか。
それでも諦めきれず、複数の翻訳版を読み比べていく中で
鹿島さんの訳に辿り着いて驚いた。
こんなに平易な内容だったんかい。。
つまり翻訳の問題だった可能性が濃厚なのである。
事実、バルザックの作品は良い翻訳が少ない事で有名らしい。
これには翻訳側の言い訳が昔から用意されていて、
バルザックという作家は、どちらかというと文章が下手な部類で、
文章の上手さよりも内容の面白さを重視していたため、
原文がごつごつとしていて翻訳が難しいからだ、
とのエクスキューズが非常に多いのだが、
それにしても新潮、岩波の翻訳は酷すぎる。
私から言わせてもらえば翻訳以前に日本語のセンスがないだけである。
***
さて、約30ページ程続く舞台説明が終わると
以降はそれまでの読み辛さが嘘であったかのように
あっという間に読み終わってしまった。
ストーリーの急展開ぶり、主人公の急成長ぶりは
漫画を読んでいるようで拍子抜けする部分もあるが
そう感じさせる程に読みやすいという事だろう。
バルザックはお金を中心とした設定の話が多く
この作品だけでも
・出世欲に燃える若者の金の無心と良心の呵責
・華やかな社交界の生活と貧乏生活
・娘を愛する父と、父を金づるとしか見なしていない娘
というように、金銭がらみの様々な対立軸を設定し、
登場人物たちの心理をえぐり出していく。
その残酷な描きっぷりは凄まじく
読んでいて目眩を感じる程だ。
まるで予言者であるかのような、
後のドストエフスキーを予感させるかのような
異常に丁寧な心理描写は
あたかも全知全能の神が語っているかのようである。
死に向かうゴリオの悲痛な叫び、
エンディング、ラスティニャックの台詞も見事。
バルザックの天才に脱帽!
2011-11-01 01:46:07 Twitter、
2011-11-03 02:06:10 Twitter、
2011-11-10 16:06:10 Twitterより
2013-06-15 一部加筆修正
藤原書店の鹿島茂さんの翻訳が決定版。素晴らしいです。
単にわかりやすいだけでなく、
他のどの翻訳者よりもきとんとした日本語を書いている。
あとがきで解説されているように、
序盤の舞台説明がとにかく長くてわかりにくい。
情景が全く頭に入ってこず、何度中断したことか。
それでも諦めきれず、複数の翻訳版を読み比べていく中で
鹿島さんの訳に辿り着いて驚いた。
こんなに平易な内容だったんかい。。
つまり翻訳の問題だった可能性が濃厚なのである。
事実、バルザックの作品は良い翻訳が少ない事で有名らしい。
これには翻訳側の言い訳が昔から用意されていて、
バルザックという作家は、どちらかというと文章が下手な部類で、
文章の上手さよりも内容の面白さを重視していたため、
原文がごつごつとしていて翻訳が難しいからだ、
とのエクスキューズが非常に多いのだが、
それにしても新潮、岩波の翻訳は酷すぎる。
私から言わせてもらえば翻訳以前に日本語のセンスがないだけである。
***
さて、約30ページ程続く舞台説明が終わると
以降はそれまでの読み辛さが嘘であったかのように
あっという間に読み終わってしまった。
ストーリーの急展開ぶり、主人公の急成長ぶりは
漫画を読んでいるようで拍子抜けする部分もあるが
そう感じさせる程に読みやすいという事だろう。
バルザックはお金を中心とした設定の話が多く
この作品だけでも
・出世欲に燃える若者の金の無心と良心の呵責
・華やかな社交界の生活と貧乏生活
・娘を愛する父と、父を金づるとしか見なしていない娘
というように、金銭がらみの様々な対立軸を設定し、
登場人物たちの心理をえぐり出していく。
その残酷な描きっぷりは凄まじく
読んでいて目眩を感じる程だ。
まるで予言者であるかのような、
後のドストエフスキーを予感させるかのような
異常に丁寧な心理描写は
あたかも全知全能の神が語っているかのようである。
死に向かうゴリオの悲痛な叫び、
エンディング、ラスティニャックの台詞も見事。
バルザックの天才に脱帽!
2011-11-01 01:46:07 Twitter、
2011-11-03 02:06:10 Twitter、
2011-11-10 16:06:10 Twitterより
2013-06-15 一部加筆修正
ブラザーズ・カラマーゾフ / ドストエフスキー
93/100
大江健三郎「洪水は我が魂に及び」を読んで以来、
いつか読みたい、読まねばと思っていた、
ドストエフスキー「ブラザーズ・カラマーゾフ」。
勢いでいま話題の光文社の古典新訳版を購入してみたら、
これが大失敗。
開始5ページで我慢の限界、びりびりに破いて終了。
翻訳以前に日本語の文章が書けていない
2011-09-22 02:41:03 Twitterより
調べてみた所、この亀山郁夫って翻訳者、
方々で誤訳と読解力の低さを問題視されてる、
「困ったちゃん」らしい。
ロシア語の読めない僕に今それを検証する方法はないが、
誤訳とか読解以前に日本語が書けてないのよ。
この程度の言語能力じゃ原文の内容も理解出来てないだろう。
新潮社版を改めて買うかな~
2011-09-22 02:46:27 Twitterより
結局、新潮社の原卓也さんの訳で購入。
難解とか退屈とか言われてるんで何となく避けてたんだけど、
これ、めちゃくちゃ面白いぞ。
訳が上手いのか、読みやすい。これのどこが難解なんだ。
一気に上巻読み切った
2011-10-24 00:48:19 Twitterより
読者を引き込む語りと描写の魔力に溢れた凄まじい作品でした。
特にアリョーシャが大地と包容するシーンの美しさには震えた。
「魂の救済」というテーマはそのまま、
大江健三郎「洪水は我が魂に及び」へつながる。
最後の唐突で不穏な終わり方がまじで残念だ。
2011-10-26 12:43:15 Twitterより
カラマーゾフの3兄弟では、やはりミーチャが一番魅力的だ。
無神論者のイワン、信心深いアリョーシャという両極端な2人は
設定に過ぎないとすら思える。
この作品で特に印象的だったのは、
なんと言っても生々しい感情の発露、それに伴う魂の動き。
行き場を失った魂が、救済を求めて叫び、震え、赦しを請い、感謝し、
そんなシーンに溢れている。
そこを最も描かれているのがミーチャだ。
2011-10-29 20:48:32 Twitterより
大江健三郎「洪水は我が魂に及び」を読んで以来、
いつか読みたい、読まねばと思っていた、
ドストエフスキー「ブラザーズ・カラマーゾフ」。
勢いでいま話題の光文社の古典新訳版を購入してみたら、
これが大失敗。
開始5ページで我慢の限界、びりびりに破いて終了。
翻訳以前に日本語の文章が書けていない
2011-09-22 02:41:03 Twitterより
調べてみた所、この亀山郁夫って翻訳者、
方々で誤訳と読解力の低さを問題視されてる、
「困ったちゃん」らしい。
ロシア語の読めない僕に今それを検証する方法はないが、
誤訳とか読解以前に日本語が書けてないのよ。
この程度の言語能力じゃ原文の内容も理解出来てないだろう。
新潮社版を改めて買うかな~
2011-09-22 02:46:27 Twitterより
結局、新潮社の原卓也さんの訳で購入。
難解とか退屈とか言われてるんで何となく避けてたんだけど、
これ、めちゃくちゃ面白いぞ。
訳が上手いのか、読みやすい。これのどこが難解なんだ。
一気に上巻読み切った
2011-10-24 00:48:19 Twitterより
読者を引き込む語りと描写の魔力に溢れた凄まじい作品でした。
特にアリョーシャが大地と包容するシーンの美しさには震えた。
「魂の救済」というテーマはそのまま、
大江健三郎「洪水は我が魂に及び」へつながる。
最後の唐突で不穏な終わり方がまじで残念だ。
2011-10-26 12:43:15 Twitterより
カラマーゾフの3兄弟では、やはりミーチャが一番魅力的だ。
無神論者のイワン、信心深いアリョーシャという両極端な2人は
設定に過ぎないとすら思える。
この作品で特に印象的だったのは、
なんと言っても生々しい感情の発露、それに伴う魂の動き。
行き場を失った魂が、救済を求めて叫び、震え、赦しを請い、感謝し、
そんなシーンに溢れている。
そこを最も描かれているのがミーチャだ。
2011-10-29 20:48:32 Twitterより
アブサロム、アブサロム! / ウィリアム・フォークナー
97/100
圧巻。
伝聞の事実の断片から登場人物たちが
推測で勝手に語りまくって物語を補完していき、
実際どうだったかは一切明かされない。
こうする事で、単に事実を語るだけでは不可能な
複雑に絡み合った全体像が。。
まじですげえ。こんなんやられたら後続の作家は、、
2011-09-24 18:12:50 Twitterより
岩波からフォークナー「アブサロム」の新訳が出ていたので立ち読み。
こりゃ酷ぇ。
この作品の特色である、修飾語だらけのいつまでも閉じない長い文章を、
複数の文章に分け、間に句読点を挟むことで、
さも一文であるかの様に改悪処理してしまっている。
藤平育子、ナンセンス。
文学なめんじゃねえぞ。
2011-10-20 14:08:35 Twitterより
「アブサロム」は難解と言われるが、実際はとても読みやすい。
一つ一つの文章が異常に長いのが特徴のひとつだが、
破綻していないので、読んでいて意味がわからない箇所はない。
特に中盤、ローザがクライティと向かい合うシーンでは、
この「実験」が功を奏し、もの凄いスピード感と迫力で引き込まれる
2011-10-21 01:25:54 Twitterより
圧巻。
伝聞の事実の断片から登場人物たちが
推測で勝手に語りまくって物語を補完していき、
実際どうだったかは一切明かされない。
こうする事で、単に事実を語るだけでは不可能な
複雑に絡み合った全体像が。。
まじですげえ。こんなんやられたら後続の作家は、、
2011-09-24 18:12:50 Twitterより
岩波からフォークナー「アブサロム」の新訳が出ていたので立ち読み。
こりゃ酷ぇ。
この作品の特色である、修飾語だらけのいつまでも閉じない長い文章を、
複数の文章に分け、間に句読点を挟むことで、
さも一文であるかの様に改悪処理してしまっている。
藤平育子、ナンセンス。
文学なめんじゃねえぞ。
2011-10-20 14:08:35 Twitterより
「アブサロム」は難解と言われるが、実際はとても読みやすい。
一つ一つの文章が異常に長いのが特徴のひとつだが、
破綻していないので、読んでいて意味がわからない箇所はない。
特に中盤、ローザがクライティと向かい合うシーンでは、
この「実験」が功を奏し、もの凄いスピード感と迫力で引き込まれる
2011-10-21 01:25:54 Twitterより
古典と現代を繋ぐ音楽作品
バルトーク
ピアノ・ソナタ
http://www.youtube.com/watch?v=_JOEK-Qp9OY
ワグナー
楽劇「トリスタンとイゾルデ」より 前奏曲
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14727563
シェーンベルク
歌曲集「月に憑かれたピエロ」
http://www.youtube.com/watch?v=LX4yjbF-SDM
メシアン
組曲「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」より
第10曲「喜びの聖霊のまなざし」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm539223
Thelonious Monk
Well, You Needn't
http://www.youtube.com/watch?v=40GSfcaka8E
Miles Davis
All Blues
http://www.youtube.com/watch?v=vFTp2O0ywyw
Herbie Hancock
Speak Like a Child
http://www.youtube.com/watch?v=fURS07axPfc
