長時間労働による過労自殺 6900万円賠償命令

 

 運送会社に勤める男性が自殺したのは、上司のパワハラと長時間労働が原因

だとして宮城県に住む両親が会社に対して、約1億2000万円の損害賠償を求めた

訴訟で、仙台地裁は25日、会社側に約6900万円の支払いを命じました。

 


 自殺する5か月前から月100時間を超える時間外労働があったとし、会社の安全

配慮義務違反を認めました。一方、上司からの、「何で出来ないんだ」「バカ野郎」

などと男性に言ったパワハラに対しては、適切ではないものの、違法性はないとし

て請求を棄却しました。



腰痛による労災増 介護の抱き上げは機器活用を

 

 厚労省は18日、介護や医療従事者の間で、腰痛による労働災害が増えているこ

とから福祉や医療施設で、介助する相手を人の力だけで抱き上げないようにする

など「職場における腰痛予防対策指針」を19年ぶりに改訂しました。

 


 新たな指針としては、人力による抱え上げ「お姫様抱っこ」を原則行わないよう注

意を促し、リフト機器などの積極使用を求める事や、人力で行う場合は2人以上で

適切な体制で作業することを奨励しています。

 


 本指針には強制力はありませんが、厚労省では指針をもとに講習会などを行う

ことで腰痛予防策を広め、労災防止に取り組むべきと話しています。

ゴム手袋再利用 アスベスト労災認定

 

 大阪の元看護師の女性が、がんになり、1月に68歳で亡くなったのは、病院で手

術用のゴム手袋を再利用するため、洗ったあとアスベ ストを含むタルクという粉末

にまぶす作業を行っていたことが原因だとして、東大阪労働基準監督署から労災

認定を受けていたことが27日わかりました。医療 用ゴム手袋の再利用よるアス

ベストが原因の労災認定は、全国で2例目です。

 

 国は87年以降、タルクに不純物として石綿が混入しないよう規制を強化している

が、かつて医療現場ではゴム手袋の再利用の作業が一般的に行われていまし

た。

 

 日本看護協会は「今後も健康被害が広がるおそれが高い。作業をしていた人

は、健康診断を受けるなどしてほしい」と呼びかけています。