適正な太鼓 その2 | 『あなすずねっと』

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今日は大太鼓についてです。

 

 

写真左上は「宮型担ぎ太鼓」

昔ながらの宮太鼓を肩に担げるくらい

軽量にした太鼓です。

(それなりに重さはありますが)

低音がしっかり出て存在感があります。

すずめ踊りの大太鼓の音としては

申し分ないでしょうねー!

サイズは皮の直径が1尺5寸(45cm)

と1尺3寸(39cm)があります。

 

写真左下は「1尺7寸桶胴太鼓」

ロープの締め具合で音程を調整します。

軽量でスタイリッシュ!

低音の響きが出るような皮を選定して

製作します。

すずめ踊りの大太鼓には

1尺6寸か1尺7寸が最適です。

1尺8寸だとかなり大きくなり重い

ため力のある男性向きです。

皮は牛以外考えられません。

 

写真右上下は「2尺の平胴太鼓」

阿波踊りで使われるメインの太鼓で・・・・・

最近はすずめ踊りでも

多く使われるようになりました。

これは重低音そのもの!迫力があります。

ただ、単体で使用するよりも

他の大太鼓と一緒に演奏した方が

存在感が出ます。

 

この中で特に桶胴太鼓については

注意を要します。

 

青森といえばねぶた、秋田では竿燈

あちらの地方では主に馬の皮

作る桶胴太鼓が主流!

音に伸びがあり、カン高いのが特徴です。

そして太鼓そのものが大きい!

2尺(60cm)〜4尺(120cm)クラスがメインで

長い竹のバチを使い

大勢でバチバチ叩いたりします。

 

これを知らないで

例えば大太鼓を想定して

桶胴の1尺6寸を頼んだ場合

何も指定しなければ馬皮で仕上がってきます。

しかし残念ながら

1尺6寸の馬皮では音が高すぎて

大太鼓の役割を果たしませんブー

 

あとは皮が厚すぎる牛皮も問題びっくり

皮が厚いと

力いっぱい叩かないと十分音が出ない

余韻が残らないショボーン

これらはやめておいた方がいいと思います。

 

 

相談はいつでも受け付けますよビックリマーク

次回は最も使っている人が多い

様々な桶胴太鼓についてですパーニコニコ

 

伊達楽太鼓工房 睦屋