ダンナは鶏肉が嫌いだ。
どう料理しても「臭い」のだそうだ。
私は鶏肉が好きだ。
「臭い」と思ったことは一度もない。
亡き義母が、肉全般を「生臭」と呼んで嫌っていたので。
多分、それが影響しているのではないかと思っていた。
鶏肉以外の肉料理(ハンバーグとか)も、うまいと思えるようになったのは家を出てひとり暮らしを始めてからだそうで。
きっと鶏肉も、安物を買っていたからではないかと思っていた。
結婚してからは、ダンナに鶏肉メインの料理は極力出さないようにしてきたけど。
鍋に入れたり、煮物に入れたり。
嫌いだったら食べなくていいよというスタンスで、たまに出してはいた。
食べてはいないようだけど、それで文句は言われなかった。
今日、カブと鶏のひき肉を煮たものを作って出した。
ひき肉がカブに絡んで、肉とカブを別に食べることは不可能な料理だ。
何気なくつくってしまったけど、我ながらおいしいではないかと思って食べていた。
しかし、ダンナが「大丈夫なのかこの肉、臭いぞ」と言い出した。
実はこの肉、一度解凍したものを再冷凍したものだった。
だから、新鮮ではないし、保存方法間違ってるという意味では、もしかしたらよくなかったのかもしれない。
でも、私は「臭い」とか全く思わないで美味しく食べていたわけで。
カッチーンときてしまったのよね。
「随分と敏感な味覚なのね」
「そういうことじゃなくて、ちゃんと火が通ってるのか心配したんだ」
「まぁ、繊細ですこと」
そんな言葉を投げつけた。
その後ダンナは、ご飯と味噌汁だけ食べて「ごちそうさま」と行ってしまった。
私もね、味付けとかいい加減なとこあるよ。
冷凍保存とか解凍とか、適当なことやっちゃうよ。
料理も下手だし、味音痴なんだろうな。
そういう大雑把なところがよくないのかもしれないんだけどさ。
ダンナにしたって、ご飯ができたと呼んで30分もたってから来るとか。
(それで、作ったもの冷めちゃってるとか)
食べてる最中ちょいちょい中座して何かやってるし。
だらだらだらだら食べてるから時間もかかるし。
そういう日頃の不満も爆発して冷たく言ってしまったわけよ。
でも、言い方がきつかったかなぁとか。
自分のこと棚に上げて人を責めてしまったのではないかとか。
後になっていろいろ悔やむわけです。
悔やんでも、反省しないで寝ちゃうんだけどね。
ははは、またこんな時間。