エグゼイドの最終回 2 | エメラルド

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8月27日、「仮面ライダーエグゼイド」が最終回を迎えた。
すごく納得の最終回だった。

何を今さらではあるけれど。

前に、「エグゼイドの最終回 1」って、続くみたいに書いちゃったので。

続きの感想というか、「エグゼイド」全体への思いみたいな。

 

物語全体を通して、よくできた脚本だなと思った。

あの設定がこうなったのかぁ!って感じの驚き。

過去のアレがコレにつながるのか!という伏線も明快だった。

思いもよらない展開が、ちゃんと理にかなってるとことか。
医療というテーマにもきちんと向き合えてたと思うし。
石ノ森作品としてのテイストもしっかり感じられた。

 

批判の多かったあのデザインも、すぐ慣れたというか(まぁ、いつものことだけど)
むしろ、物語に入り込む前にかっこいいと思えたし、かわいかった。
あのレベル1が、最後の戦いで五人そろってライダーキックでキメるなんて!もう、涙出そうなほど感動するでしょ。

 

最初のころ、私はえむ先生が苦手で、医者としていかがなものかと(他のドクターたちも含めて)批判的に見ていたんだけど。
今では、永夢先生の行動は、人を救うドクターとして、ヒーローとして、とても共感できる。

ほんとに、成長したんだなぁ・・・ってのが感じられた。

 

例えば、「ブレイド」の最終回。

剣崎くんはブレない人で、最初からヒーローとしての心を持ってたけど、やっぱりどこか頼りなくて。

でも、最終回にはみんなを幸せにして独り旅立っていった。

仮面ライダーの最終回にふさわしい孤高のヒーローの姿。
あの剣崎くんが、全てを背負いこむほど頼もしくなったことに感動しながらも、そんな成長が悲しかった。

 

でも、永夢先生にはそんな悲しさもなく。

心から喜べる、共感できる成長だった。

悲劇的な最後が好きな人には物足りないかもしれないけど。

あの「シャンゼリオン」の、「こういうのが見たかったんでしょ」みたいな最終回は、絶対に嫌だったもの。


私はよく、「これは作者の意図なのだろうか?」ということを心配する。
例えば、「電王」においてイマジンであるモモたちが生き残ってしまっていること。
脚本の小林さんは、イマジンは全員いなくなる最終回を考えていたはずなのに。
モモたちの人気爆発で、それができなくなったのではないかと。
私だって、愛しのモモたちには消えてほしくなかったけど、作者の意図としてどうなのかが気になった。

かと言って、「ドライブ」における「ロイミュードは全員撲滅」という三条先生の意図に沿った結果、ハートさまやブレン、メディックちゃん、そしてチェイスの最期は悲しすぎた。

やっぱり、ハートさまたちには生きててほしかったよ。
まぁ、将来に希望は持たせて、Vシネマもあったけど。
それすらも、作者の意図と照らし合わせるとどうなんだろうかなどとも思ったりして。
(まぁ、私がめんどくさい性格なせいもあるんだけど・・・)

その点、「エグゼイド」は全てが丸く収まったというか。
ウィルスであるバクスターとも共存できる。
消えてしまった人々も、死んだわけではなく、いつかは治療法が見つかって元に戻れるかもしれない。
最終回前夜に消えたと思われたポッピーとパラドも、培養という形で復活できた。
そんな、ある意味ご都合主義みたいな設定も、医療という観点から、無理なく受け入れることができた。

 

ちなみに、例に挙げた作品を批判してるわけではありませんよ。

これらは、私が愛してやまないヒーローたちなので。
大好きゆえのちょっとしたジレンマということでお許しください。

 

ちょっと文句があるとすれば、無免許医の医師免許は結局剥奪されたままなんだなぁ・・・ってことかな。

(まぁ、私がずっと無免許医って呼び続けられるからいいけどさ)
ゲーム病専門病院は開業できたけど、五年前までの天才放射線科医としての栄光や経歴は、復活できなかったんだなぁ・・・なんて。

 

医師法によると、医師免許取り消されても、厚生労働省の(エグゼイドの世界では、衛生省かな?)審議を経れば、「再免許を与えることができる」そうで。

無免許医の功績考えたら、再交付されてもおかしくないはずなのになぁ。

 

あ、五年たっちゃったからもう無理なのか?

それすらも想定に入れた、五年前のゼロデイだったのか?

設定、おそるべし。

でも、ゲーム病根絶したら、あの病院どうするのかなぁ?

 

あ、あとキリヤセンセの扱いね。

あんな形でよみがえらされて。

バグスターとして、永遠に年をとらないまま生き続けるの?

食べたり寝たりっていう人間としての楽しさを取り戻した「ゴースト」のタケル殿と逆になっちゃったね。

ま、永夢先生の会見での言葉に希望を見出したみたいだからいいけどさ(あの場面も、すごく好き)

なんか、和楽器バンドの「地球最後の告白を」を思い出したりして。

(すごく切ない歌なんで歌詞だけでも読んでね)

 

そんな不満もあるものの、「トゥルー・エンディング」含めて、納得の最終回だった。

私、「トゥルー・エンディング」がテレビ最終回後の話だって知ってたんだよね(何かで読んだのかなぁ?)

でも、全く違和感なく見れたというか。

後日談である「トゥルー・エンディング」を初日に見て。

次の日から、またそれ以前の話をテレビで見て、「あ、これがこうつながるのね」っていう感覚も楽しかった。

だから、東映さんが最終回後にお詫びしてたのも、そんな必要ないっていうか、何でかなぁ?て感じ。

物語に齟齬はないよ。

 

納得の最終回だったからこそ、Vシネマの「アナザー・エンディング」が楽しみなような、怖いような。

そりゃ、物語が続くのは嬉しいけど。

私の望む未来もあるかもしれないけど。

蛇足にならなきゃいいけど・・・というジレンマもある。


「パラドクスwithポッピー」には、グラファイトの名前もあって。
もしかして、復活?なんて希望も持っちゃったんだけど。

グラファイトは、武人としてかっこよく散っちゃったからなぁ。

あの美しい最期を大事にしたいという思いと、グラファイトに甦ってほしいという背反の思いがある。

 

あとさ、小姫ちゃんの名前は見当たらないけど。

グラファイトが出てくるなら、小姫ちゃんも出てきてほしいよね。

できれば、復活してほしい。

でないと、飛彩先生はキスも知らないまま一生を終えそうじゃない。

(↑何という心配をしてるのか?!)

でも、バグスターとして不老不死でよみがえっても、小姫ちゃんが悲しい思いをするだけかなぁとか。

 

そして、ポッピーとパラドが寄り添ってる写真。

たしかに、バグスター同士でお似合いだけど。

私は、ポッピーは永夢先生とくっついてほしいんだよー!

でも、バグスターと人間の恋は、結局「地球最後の告白を」になってしまうわけで。

これもジレンマ。

 

「ゲンムVSレーザー」もすごく気になる。

バグスターとしてよみがえってしまった2人。

お互いを殺しあったのに、今はコンビみたいになっちゃってる2人。

もしかしたら、永夢先生たちがこの世からいなくなっても、このままかもしれない2人。

そんな2人が、戦っちゃうのか?

どんな結末を迎えちゃうの?

悲しい最後はいやだからね!

 

ところで、これらスピンオフは、「トゥルー・エンディング」の二年後の話。

「ブレイブ&スナイプ」には、ニコちゃんの名前も載ってるね。

ニコちゃん、未成年じゃなくなるね!

私は、ニコちゃんは看護師になるんじゃないかと予想してたので、最終回のあの場面は、うれしかった。

花家ゲーム病クリニックで医療事務のバイトしながら、看護学校に通うんじゃないかなーとか。

 

そしたら、主治医と患者の関係から、仕事のパートナーになるわけで。

できれば、もう一歩先に進んでくれ!

未成年じゃなくなるから、無免許医が通報されちゃうこともなかろう。

(警視庁の進兄さんが逮捕しに来たらおもしろいんだけど・・・)

ニコちゃん、彼氏なんて連れてきたら、絶対ダメだからねっ!

 

ま、未来のことを今から気にかけても仕方ない。

とにかく、「エグゼイド」は名作だったということで。

良き最終回を迎えることができました。

これからも、エグゼイド応援し隊は続くのであります。