半月を追いかけて・鬼のまつり本番編 9 | エメラルド

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好きなことや日々の雑感を書き綴ってます

どんなに時間がたっても、熱い思いは消えない。

今宵は、まつりレポ。

写真も何もなく、個人的な内輪ネタばかりだけど。

10月5日、愛のために戦ったあの日の思い出の続き。


前回までのあらすじ。

やっぱり槍を振り回すと刀が抜けますよね、師匠!



合戦はクライマックスへ。

「幸村め、やりおるわ!!全軍突撃じゃ!魚鱗の陣を敷け・・・」

「真田の意地を見せよ!鶴翼の陣を敷け!」

抜刀の後しばしの静寂。

(ここは、今年つけられた演出)

「かかれーっ」


両軍二度目の激突。

しかし、この戦いで真田軍は押され気味にならなくてはいけない。

一分間の戦いの後半で、真田軍の仲間は次々と斬られていく。


実は私、たくらんでることがあった。

真田家の家来なら、やってみたいことがある。

本陣突撃!

二度目の決戦で、私はじわりじわりと奥のステージへと向かっていた。


狙うは敵の大将首!

いや、もちろん歴史を変えちゃいけないので、対戦相手の方にはちゃんと阻止してくださるよう打ち合わせしてありますけどね。

本陣に刃を向けてみたい。

できれば、釣鐘の旗を倒すぐらいしてみたいなと・・・


ステージは目の前。

私は、槍を構えて突進した。

「重長殿、お覚悟っ!」


すってんころりんDASH!


1番キメなくてはいけないとこで、私は転んでしまった。

それはそれは見事に。

ギャグマンガのように滑って転んでしまった。

こんなの、あり?!


対戦相手の方が駆けつけて、転がってる私に槍を突き立てた。

何とか起き上がろうとしたけど。

つるりんっDASH!

また滑っちゃったよぉ。

なんて古典的なギャグ。

その後は、打ち合わせどおり討ち取られてしまいました。


でも、せっかく本陣の前にいるからね。

(ちょっと片倉軍寄りではあるけど)

御大将の方に手を差し伸べた。

「幸村さまーっビックリマーク

私の断末魔の叫び。

御大将には見えてないみたいだけど。

いいんだ。

ここにはいない人に愛を叫んでるんだから。


記憶をたどれば、今朝思ってしまっていたではないか。

「もう、いつ討ち死にしても悔いはない」

これの伏線だったのかぁあああっ!

1番肝心なとこでかっこ悪く討ち死にする。

私らしいっちゃらしいよね・・・


湿った大地の上に躯をさらした私だが。

「引け引けー」の合図とともにむっくり起き上がり、退却。

場内には、センチメンタルな音楽が流れている。

「多勢に無勢、やがて力尽き真田幸村も戦場の露と消えていくのです」

槍にすがり、肩で息をしながら今にも倒れそうにしてる私。


「最後を予感した幸村は、真田の姫君阿梅を呼びます」

阿梅姫引渡しのシーン。

ここからが、真田軍の見せ場。

ていうか、去年から急に演出に拍車がかかってきたような。

今回も、さらに凝った演技をみんなで考えていた。


「真田ノブマサ殿討ち死に!」

今年から加わったと思われるこのセリフ。

ノブマサって、信正殿?

松平家は徳川方だが?

などと、毎回疑問に思っていたが、ついにわからないままだ。


「殿、お味方既に無く、これまでと存じます」

「真田もこれまでか。姫をここへ」

真田の血を守るため、片倉軍へ行くよう姫を諭す御大将。

我々家来たちは、それに涙する。

去年までは肩をふるわせる程度だったけど。

今回は、嗚咽まで聞こえるぜ。


姫が片倉軍へ行ってしまう。

「姫ーっ!」

各隊から叫び声が上がる。


これも打ち合わせの賜物。

各隊から1人、順番に「姫」と叫んでいくことにしたのだ。

叫ぶのは、男性と決められた。

女の子が叫ぶと、どうしても甲高い声になっちゃうもんね。

だから私は、叫ぶことはできなかったのだけど。

我が隊の男性が「姫」と叫んだ時、さも自分が叫んだかのように口パク。

姫に向けて手を伸ばし、その手を握って引きとめたいけど届かなかった・・・みたいな。

ははは、ちょっと調子に乗りました。


「この後、真田幸村の幼い子供たちが阿梅を頼って次々と白石にたどりつきます」

終焉のナレーション。

御大将たちは、中央で握手してる。

今まで泣いて拳をたたきつけ悔しがってた私たちも、さわやかに立ち上がる。


両軍、抜刀して勝鬨。

「阿梅を思う父の思いは北の地に暖かく迎えられ、力強く根付いたのでした」

ちょっといい話ということで、幕。

あとは、両軍そろって退陣。


そういえば、刀が飛んだり、滑って転んだりしたのに。

今年は、我が背旗が全然抜けなかった。

ずっと、この背になびいていた。

昌幸公、見ててくださいましたか?

(いや、私が転んだとこじゃなくて・・・)


ところがこの背旗、退陣の時になってずりずりと下がってきちゃってね。

お尻や足に引っかかって、非常に歩きづらい。

お客様に背を向けてる状態で、旗を押し上げるはめになった。

ああかっこ悪い。

やはり私にとっての背旗は、必ず何かやらかしてくれる。


今年は、ほとんどの隊でキメポーズしたんじゃないかな。

もちろん、我々も。

進撃の巨人やっちゃいました。


ポチくんたちが出てきて、終わりの挨拶をしてるようだけど。

我々は、幕の後ろで大盛り上がり。

やり遂げた満足感に包まれていたのでした。


まぁ、私はいろいろ悔いが残っちゃいましたけどね。

あまりにカッコ悪かったから・・・

くぅーっ来年こそ、本陣突撃するぞっ!


つづく