絶対に許せない小説の補足 | エメラルド

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昨夜書いたものを読んでると、作者をボロクソにけなしてるように思われるかもしれない。
(まぁ、けなしちゃったのかもしれないけど)
でも、責められるべきは作者じゃないと思うんだよね。

「もののけ、ぞろり」の作者は、会社員から小説家に転身したらしい。
それなりの賞ももらっている。
シリーズ物をいろいろ出してるし、熱心な読者もいるようだ。
だから、偏見を持たずに読めばおもしろいのかもしれない。
ただ、私から言わせると、意識がちょっと低いのかなという・・・

でも、問題なのは新潮社だと思うんだ。

この作者、企画を通す段階で編集の人とちゃんと話し合ってるみたいだから。
「ハガレンの設定で時代劇書こうと思うんですよ」
「あ、それいいですねー」
なんて会話があったのだろうか。

もしかして、編集の人ハガレンを知らなかった?
だとしても、企画を通す段階で上司とかだれかに見せると思うのね。
新潮社の人、だれもハガレンを知らない?

だけど、解説の人がハガレンて書いちゃったんだから。
その時点で、「ハガレンて何ですか?」って聞くか、自分でこっそり調べるべきだったよね。

ハガレンがわかってたら、この企画通さなかったと思うの。

そして、作者に「そういうのはダメなことなんですよ」ってちゃんと教えてあげられたと思うの。


そうそう、この本の解説を書いた人も罪深いと思うわ。

いろんな本や漫画を読んで批評するのが仕事であろう書評家なんだから。

編集の人がハガレンを知らなかったとしても、書評家が問題提起をするべきなんじゃないの?

それが、「心意気」だの「品がある」だの見当違いの言葉で手放しに褒め称えてるんだもん。

この解説があるから、「ああ、こういうことしてもいいんだ」と思っちゃう人もいるよね。


ちょっと前に、「こんな凄い設定見たことない」みたいに褒められてる小説があった。

でも、そんな設定は、漫画やジュニア小説(今でいうラノベ)の世界ではよくあるよなぁと私は思っていた。

文学界の人って漫画とか読まないから知らないんだろうなぁと。


かつて、ある時代小説の書評に、「この小説の主人公とるろうに剣心という漫画の主人公が非常に似ている」と書いてあった。

「どちらが先に書かれたのだろう」と一応問題提起はしていたが、あまり深く考えてはいないようだった。

でも、それって絶対るろ剣の方が先に書かれたものだと思うし、だとしたら、その小説はパクリだよね。

なんて思ったのだけれど。


今回の件もそれらと同じで、文学界と漫画界が隔絶していること。

そして、漫画を小説よりも下に見ていること。

そんな要因が根底にあるのではなかろうか。

あとはまぁ、この解説を書いた人のようにそもそも倫理観がズレてるんだろうな。


ほんとは、新潮社とエニックスにお手紙書こうかとも思ったのよね。

でも、もしもこれが問題になったら、責任は作者1人のせいにされるんだろうなぁと。

それはちょっとかわいそうかなぁと思ったのよね。

だって、根本的には新潮社っていうか出版業界全体の意識の問題だと思うから。


作者さんや書評家さんには、何とか自力で「これはやっていいことなんだろうか?」と気づいてほしいよ。

そんなこと言ってる私自身も、「こんなこと書いていいのだろうか?」と、「私の考えって変なのだろうか?」と自問自答し続けているんだけれど。